

ベイルート: レバノンの国営通信社が報じたところによると、昨年夏に起きたベイルート港の爆発事故の捜査を担当している判事はハッサン・ディアブ暫定首相が尋問に出頭しなかったため、木曜日に同首相に召喚状を発行した。
爆発事故の調査の首席判事であるタレク・ビタール氏は7月にディアブ首相ほか政府高官に対する尋問を要請した。対象には強力な総合保安機関の長官であるアッバス・イブラヒム少将や元閣僚数名がいる。
何年にもわたり安全性を考慮せずに保管されていた大量の硝酸アンモニウムによって発生したこの爆発事故で、数百人が死亡、数千人が負傷し、首都のかなりの部分が被害を受けた。
1年以上経った今なお政府高官の責任は問われておらず、多くのレバノン人が憤りを感じている。
爆発事故の調査は遅々として進んでいない。最初の主席判事は閣僚にこの災害の過失責任があるとして閣僚の中から2名に対して尋問要請をしていたが、裁判所がその要求を認めた後、2月になって解任された。
ビタール氏は国会議員数名の免責を解除することや政府高官への尋問を求めているが、これも滞っている。
通信社によると、ディアブ首相の尋問は9月20日に延期されたという。
ある法曹関係者がロイターに語ったところによると、ディアブ首相が9月の尋問に出頭しなかった場合、判事は逮捕状を発行する権利を有するという。
この爆発事故に関してなんら関連性がないとの潔白を主張するディアブ首相からのコメントは得られていない。
ロイター