
モハメド・アブ・ザイド
カイロ:エジプトは、アルジェリアとモロッコに対し、外交的解決策と対話によって二国間の対立を解決するよう呼びかけた
サーメハ・シュクリ・エジプト外相が27日、ラムタン・ラマムラ・アルジェリア外相とナセル・ブリタ・モロッコ外相に電話でこれを伝えた。
アハメド・ハーフェズ・エジプト外務省報道官の発表によると、シュクリ外相は、両国間の最近の成り行きと「こうした状況を克服して前進する方法」について議論したという。
25日には、イスラム協力機構、アラブ連盟、サウジアラビアが、北アフリカで対立する両国間の議論を解決すべく対話を呼びかけた。
ここ数ヵ月の新たな緊張の高まりを受け、アルジェリアは24日、「敵対行為」を理由としてモロッコとの国交を断絶すると発表した。
モロッコはこの決断を「完全に不当なもの」とし、これは「虚偽であり、もっと言えば馬鹿げた口実」に基づいたものだと述べた。
これを受けてモロッコは27日、アルジェにある大使館の閉鎖を発表し、大使を始めとする職員全員をラバトへ帰還させると発表した。
シュクリ・エジプト外相は、「2つの兄弟国が非常に重要な役割を務める」アラブの共同行動を促進するために、外交的解決策と対話による解決を促した。
モロッコのムハンマド6世はアルジェリアに対してこれまでに、「両国の現状は両国の国民の利益にはならず、多くの国にとって受け入れ難いものであるため、信用と善隣友好に基づく二国間関係を構築するよう」求めていた。