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米国、ドローン攻撃によりアフガニスタン国内のダーイシュ2名を殺害

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29 Aug 2021 12:08:57 GMT9
29 Aug 2021 12:08:57 GMT9
  • 今回のドローン攻撃は、ホワイトハウスが、ダーイシュが再び攻撃を行うこと可能性があると発表した後に行われた。
  • 今回のドローン空爆は、カブールでの壊滅的な自爆攻撃から48時間以内にアフガニスタン国外から行われた。

ワシントン: カブール空港で発生した自爆テロへの報復をジョー・バイデン大統領が約束したことを受けて、米軍はダーイシュ組織のアフガニスタン国内メンバー2名を殺害したと発表した。

現地時間の土曜日に行われたドローン攻撃は、ホワイトハウスが、米国主導によるカブール空港からの避難作戦が最終段階に入ったことを受けて、ダーイシュが再び攻撃を計画している可能性があると発表した後に行われた。バイデン大統領は、火曜日までに退避作戦を完了させるとしている。

未発表の詳細について匿名を条件に語った米国国防関係者によると、バイデン大統領がドローンの攻撃を承認し、ロイド・オースティン国防長官が命令したという。標的となったダーイシュのメンバーが木曜日に発生したカブール空港での自爆攻撃に直接関与していたかどうかについては、直ちに明らかにならなかった。米軍は当初、ドローン攻撃により1名が死亡したと発表していた。

米国防総省のジョン・カービー報道官は、土曜日に行われた国防総省の記者会見で、「今回の作戦は、これらの標的を攻撃することを目的とした単一の作戦です。時間の経過とともに結果分析と情報が入り、さらに1人が死亡し、1人が負傷したことを認識することができた」と述べた。

「今回標的となった者は、『Daesh-K』の計画者であり、首謀者です。それだけで攻撃の十分な理由です。これらの個人の詳細や具体的な役割についてはお話しません」とカービー氏は語った。さらにカービー氏はこのように加えた。「米軍は水平線超え対テロ作戦能力を有しており、米軍は自衛の手段も備えています。」

カービー氏は今回のドローン空爆により殺害された者の名前は明かさなかったものの、国防総省はその身元を把握していると述べた。

今回の空爆は、13人の米国人と169人のアフガニスタン人が犠牲になったカブールでの壊滅的な自爆攻撃から48時間以内にアフガニスタン国外から行われ、20年にわたる戦争からの米国の最終的な撤退まであと数日となっていた。米中央軍司令部は、今回の空爆による民間人の死亡はないと見ていると述べた。

米軍の報復の速さは、ダーイシュを綿密に監視し、世界の遠隔地にいる過激派を標的にしてきた長年の経験を反映したものであった。しかし、これは同時に過激派の脅威を排除する米国の力の限界を示すものでもある。タリバンが政権を掌握した今、過激派がアフガニスタンでより自由に行動できるようになるという見方もある。

今回の空爆は、バイデン大統領が木曜日に「攻撃の犯人は隠れることができない」と宣言した後に行われた。バイデン大統領は、「必ず追い詰めて、代償を払わせる」と述べた。米国防総省の幹部らは金曜日、記者団に対し、大統領がどのような報復措置を指示しても対応できるよう準備していると語った。

大統領は金曜日、米国が主導する必死の避難作戦の終盤に、再び致命的な攻撃を受ける可能性があることを伝えられた。ホワイトハウスのジェン・サキ報道官によると、バイデン大統領の国家安全保障チームは厳しい見通しを示していたという。

「国家安全保障チームは大統領と副大統領に、カブールで再びテロ攻撃が発生する可能性が高いが、カブール空港では最大限の部隊防護措置を実施していると助言した」とサキ報道官は述べ、木曜日にカブール空港で自爆攻撃事件が発生して以来、国防総省が発表してきた内容を繰り返した。

先週金曜日、米国務省は再び米国人に対し 「新内務省ゲート」を含む空港ゲートに近づかないように呼びかけた。

その翌日、カブール空港でのテロ攻撃に関する新たな情報はほとんどなかったが、米国防総省は、2カ所で自爆テロがあったとの初報を訂正した。国防総省よると、カブール空港のアビー・ゲート付近で1度のみ自爆攻撃があり、その後に銃撃があったという。国防総省統合参謀本部のハンク・テイラー中将は、空港近くのバロン・ホテルで2度目の爆発があったとの初報は誤りであり、最初の混乱が原因であったと述べた。

米国政府関係者は金曜日、初期評価に基づき、13人の米国人に加えて少なくとも169人のアフガニスタン人が死亡した自爆攻撃に使用された自爆ベストについて、約25ポンドの爆発物を搭載し、榴散弾を装填していたと米国政府は見ていると述べた。匿名を条件に今回の自爆テロの初期評価について語った関係者によると、自爆テロには通常、5~10ポンドの爆発物が使用される。

バイデン大統領は、長期的にアフガニスタンを拠点とする一連の潜在的な過激派の脅威を抑制するという問題に直面している。しかし、米国の諜報活動が減少し、アフガニスタン国内に軍事的プレゼンスがない場合、これはより困難な問題となるだろう。

AP

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