
ドバイ:イエメンの戦略的な重要都市であるマアリブをめぐる新たな衝突で、フーシ派と政府支持派の計65名の兵士が死亡した。軍関係者が2日、AFP通信に語った。
衝突は、アラブ連合軍の空爆で数十名の戦闘員を失ってもなお進行を続ける親イラン派武装勢力フーシ派が、マアリブ南部の政府支持派の拠点を攻撃して勃発した。
「過去48時間で、政府支持派(の兵士)22人が死亡、50人が負傷し、フーシ派も43人が死亡した」と政府軍関係者が発表した。この数字は他の軍関係者や医療関係者らからも確認がとれている。
今回の戦闘の前にも、先月29日にイエメン南部にある国内最大の空軍基地が攻撃され、政府支持派戦闘員の少なくとも30人が死亡し、昨年12月以来最大の犠牲者を発生させていた。
サウジアラビア主導のアラブ連合軍が支援する国際的に認められたイエメン政府とフーシ派とは、2014年にフーシ派が首都サナアを占領して以来、交戦状態にある。
今年2月にフーシ派が、政府側の北部最後の拠点であるマアリブを掌握しようと攻撃をエスカレートさせ、両陣営に何百人もの死者が出ている。
フーシ派にとっては、石油資源の豊富なこの地域を支配すれば、和平交渉での立場が強化されることになる。
AFP