
パレスチナ・ガザ:2日夜、ガザ地区の国境付近でパレスチナとイスラエル軍との衝突があり、パレスチナ人1人が死亡したほか、少なくとも15人が負傷した。地元の保健省の発表。
発表によると、北部のジャバリア地区で26歳の男性が腹部に銃弾を受けて死亡した。負傷者のうち1人は重体の模様。
AFP通信の記者の話では国境付近の複数の場所で抗議活動があり、イスラエル軍に対して何らかの攻撃があった。イスラエル側も何度か応戦した。
特に、この沿岸の飛び地をイスラエルが15年ほど封鎖していることに対し、ガザ地区の複数のグループが抗議活動を呼びかけていた。
8月21日のパレスチナ側との衝突の際に撃たれたイスラエル軍の特殊部隊の狙撃兵バレル・ハダリア・シュムエリ氏が、今週はじめに負傷が原因で死亡した。
ガザ地区を支配するハマスによると、当日の衝突では40人が負傷し、その中には12歳のパレスチナ人の少年と32歳の男性が含まれていた。
それは2018年のデモ行進への回帰だった。当時ガザの人々は、イスラエルの封鎖の終焉や、ユダヤ人国家が設立された際に土地から逃れたり追放されたりしたパレスチナ人の権利を要求する抗議活動を始めた。
ハマスとイスラエルは5月に11日間の破壊的な戦闘を繰り広げた。近年では最大規模の衝突で、非公式な停戦合意が結ばれるまで続いた。
しかし、それ以降も風船爆弾がパレスチナ側からイスラエルに向けて打ち上げられた。イスラエルはハマスを非難し、度重なる空爆で報復した。
イスラエルは1日、混乱状況にあるにもかかわらずガザ地区の制限を緩和し、同地区の漁業水域を拡大すると発表した。また水の供給を増やし、さらなるパレスチナ人の業者や物品を自国に受け入れると述べた。
備品や商品がケレム・シャロームの境界を自由に通過できるようにし、ガザ地区への水の供給を500万立方メートル増やすとの内容だった。
AFP