
ナジャ・フーサリ
ベイルート:レバノンの複数の政治家によれば、組閣への道筋のいくつかの障害は取り除かれた。
レバノンを訪問していた米国議員団は1日、主要な政治家らとの会談に基づき、今週中の組閣の可能性という「喜ばしい」ニュースを携えて帰国した。
ただし、2日の声明では慎重論を崩さなかった。
首相指名を受けているナジーブ・ミカティ氏率いる議員連盟のメンバーであるアリ・ダルウィーシュ議員は、アラブニュースの取材に対し次のように語った。「慎重ながら楽観できる状況だといえる。組閣プロセスは大詰めとなっているが、まだ終わりではない。正式に布告されるまで、今週、組閣されるという見通しを語ることはできない」。
そのうえで「未解決の問題がいくつか、まだ残っている。国際社会の信頼を得る上で、政府が必要とする勢力バランスにかかわることで、重要な問題だ」と述べた。
レバノンでは2020年8月以降、暫定政府が政権を担当している
1日夜にリークされた情報によれば、アウン大統領とミカティ氏の間を仲介した公安総局長のアッバス・イブラヒム少将が組閣に関わる幾つかの障害を取り除くことに成功したという。
ダルウィーシュ議員は今週の組閣に期待を示したが「ミカティ氏とアウン氏との14回目の会談に期限は定められていない。組閣案がまとまれば、ミカティ氏は大統領府に行くだろう。ミカティ氏は義務を果たしており、前向きな姿勢を崩していないが、会談はまだ設定されていない。ミカティ氏は誰の駒でもなく、国家への忠実に基づいて決断する」と強調した。
アウン氏の党派、自由愛国運動(FPM)のジョージ・アタラ議員は「ミカティ氏は首相経験者らに追従することがある。机上では組閣されているとしても、実際には布告されるまで政権は成立していない」と指摘した。
ダルウィーシュ議員は、外的要因ではなく、アウン氏とミカティ氏との間のコンセンサスが合意の基礎となることを期待すると述べた。