
記者、ドバイ
サウジアラビアのアデル・アル=ジュベイル外相は、宥和政策がヒトラーで上手くいかなかったように、イラン政権でも機能しないであろうと語り、イランは革命国家になりたいのか、それとも国民国家になりたいのか、決心しなければならないと付け加えた。
土曜日に開催された第15回地域安全保障サミット (英国国際戦略研究所マナーマ対話) の全体会合で演説を行ったアル=ジュベイル外相は、中東地域が「光のビジョン」と「闇のビジョン」という2つの矛盾するビジョンに対処していると話した。
同外相は、イランと対話することが問題ではなく、「イランが憲法に記された『改革の輸出』に関する原則を放棄する意思があるのか、『国家の主権』に関する原則を受け入れる意思があるのかが問題である」と述べた。
アル=ジュベイル外相は、1600年代のヴェストファーレン条約以降、国際関係の原則は国家の主権および規則に則った国際システムに基づいてきたと話した。
「私たちは、ヒトラー政権下のドイツ、共産主義のソビエト連邦、そして現在のイランのような修正主義的国家によって、この原則が覆されるようなことがあってはなりません」と同外相は語り、イランがこのまま破壊的な道を進む選択をするようであれば、制裁は緩和でなく強化される必要があると付け加えた。
「110か国以上が、サウジアラビアの施設に対するイランの攻撃を非難しています。それは、世界がこのような行為を認めないという、イラン政権に対する非常に明確なメッセージです」とアル=ジュベイル外相は語った。