
アラブニュース
ドバイ:イエメンおけるフーシ派組織の暴力的な野望を抑え、戦争で荒廃するこの国に和平をもたらす話し合いの場に着かせるためにも、同組織を再びテロ組織に指定すべきであるとイエメンの高官が述べた。
ドナルド・トランプ前米大統領の任期中に短期間フーシ派をテロ組織に指定したのは、前向きな措置であったとムアンマル・アル・エルヤニ情報相は述べた。国営SABA通信が伝えた。
指定期間中にはフーシ派の活動が減少し、さまざまな軍事行動が停止したと同大臣は付け加えた。
在イエメンのオランダ大使ペーター・デレク・ホフ氏とのオンライン会議で、アル・エルヤニ情報相は、国際社会やEUに対し、イランを後ろ盾とするフーシ派をテロ組織に再指定するための本格的な措置を取るよう求めた。
米国務省は今年初め、トランプ政権が退陣間際に出したフーシ派に対するテロ指定を、フーシ派よりも数百万のイエメン国民に苦痛を与えるものであるとして解除した。
アル・エルヤニ大臣は、イエメン政府が「イランを後ろ盾とするフーシ派勢力の仕掛ける戦争行為を終結させ、平和を実現させる」ためにさまざまな和平努力を行ってきたことを強調した。
一方、アフマド・アワド・ビン・ムバラク外相は、アイルランドのサイモンコヴェニー外相と国連総会の会議に合わせて会談し、イエメンにおける最新の状況について話し合った。
両外相は、マアリブでフーシ派の軍事行動がエスカレートして人口密集地域を標的としていること、イエメンや中東地域の不穏化にイランが果たしている役割、国連安全保障理事会がイエメンの永続的な和平実現に向けてどのように支援できるかなどについて話し合った。