• 前夜の開会式では3,000人の観客が盛り上がり、その中にはムハンマド殿下の姿もあった
• 同万博では半年間で2,500万人の来場者が予想されている

ファラ・ヘイバ

ピーター・ハリソン

ドバイ：ドバイ首長のシェイク・ムハンマド・ビン・ラーシド・アール・マクトゥーム殿下は「2020年ドバイ国際博覧会（Expo 2020 Dubai）」の会場が初めて一般公開された金曜日、最初に入場した来場者の一人となった。

午前10時の開門と同時にドバイの会場に入場し始めた来場者は、会場中央に位置するアルワスル・プラザで行われた世界各国のパフォーマンスに迎えられた。

また、UAEの副大統領、首相として（首長はUAEの副大統領と首相を兼任）、会場内の多くのパビリオンのうちいくつかを視察。

シェイク・ムハンマド殿下は数時間かけてUAE、米国、中国、カザフスタンのパビリオンを巡り、様々なアトラクションを見て回った。

その後、イベントへの感謝の気持ちをツイート。「192カ国からの参加者を集めた @expo2020dubai は、地球の歴史の中で最も困難な時期の一つを克服し、持続可能な発展の新境地を開拓するための新たな、そして一致団結したアプローチへの道を切り開くでしょう」

初日の来場者数は公表されていないが、気温が30度半ばまで上がったにもかかわらず、かなりの賑わいを見せたことに主催者は静かな自信を覗かせていた。

ドバイ在住のガウラヴ・ハルダンカー氏は、当初万博が開催される予定であった2020年に会場を訪れる予定だったが、新型コロナウイルス感染症のパンデミックの影響で延期になったと言う。

「万博についての記事を読んだことがなかったので、何を期待していいのかわかりませんでした。自分を驚かせたかったので、ただチケットを買ってここに来て、いろいろと探索してみたかったんです」とこのインド人駐在員はアラブニュースに語った。

開催者は、この万博は音楽、文化、芸術、多様なテクノロジー、そして様々なレストランで提供される世界各国の料理など、誰もが楽しめる場所になっていると語っている。

ドバイ在住のゴウサム・サブラマーニ氏は「ここで新しい技術を見るのは楽しみです」と語る。

しかしサッカー場600面分に相当するこの広大な会場は、一度の訪問で把握するには広すぎることを認めた。

「万博は巨大なので、1日ですべてを見て回ることはできないでしょう。でも、10月のパスを持っているので、絶対たくさん来ますよ」

万博は9月23日、10月中会場に無制限に入場できるオクトーバー・パスを95ディルハム（約26ドル）で販売することを発表した。

2020年ドバイ国際博覧会の主催者は、半年間の開催期間中に世界中から約2,500万人の訪問者があると確信しているという。

マーサ・ロベツニク・ユビヤナ氏はスロベニアから万博会場を見に来たとアラブニュースに語った。

「とても素晴らしい経験です。UAEに来るのは今回で4回目ですが、それはこの国が大好きだからです」と彼女は語り、イベントが延期される前の2020年に来る予定だったことも明かす。

UAE出身のブドー・アブドラ・アル・ダヘリ氏は「疲れましたが、その価値のある体験でした」と語った。

「歩き回ったので疲れましたが、ここには緑が多くあります。万博会場の外では見られないような木もたくさん植えられています」

10月のドバイは気温が高く、時に40度を超えることもあるが、緑地やパビリオンには多くの日陰が設けられているため、来場者は快適に過ごすことができる。

来場者には、182日間のイベントを最大限に活用するための「Expo 2020 Dubai」公式アプリの活用が推奨されている。

また、10月中に3回万博を訪れた来場者には、次回の来場時にも使用できる100ディルハム（約27ドル）分の飲食券がプレゼントされると発表した。

万博の初日を記念し、この日の締めくくりにはドバイ各地で花火が打ち上げられる。