
サイード・アル・バタティ
アル・ムッカラー:イエメンの首相は5日、イランを後ろ盾とするフーシ派組織が、国内の安全を蝕み、世界を脅迫することを止めない限り、イエメンに平和と安定が訪れることはないだろうと述べた。
新たに国連イエメン担当特使に就任したハンス・グルンドベルグ氏とアデンで行った会談で、マイーン・アブドルマリク・サイード首相は、フーシ派はイエメンに和平を構築することに真剣ではなく、これまでにも民間人に死者を出す攻撃を進めてきたと語った。
「イランが、フーシ派を始めとする妨害工作ための下部組織を通じて世界に対する好戦的な脅迫を仕掛ける限り、イエメンの平和は実現しないだろう」と首相は述べた。
首相はまた、イエメン政府がもう少しでフダイダを制圧するところであった2018年に世界が行ったように、国際社会はフーシ派に対し、和平努力を受諾して住宅地域への砲撃を止めるよう十分に圧力をかけるべきであると非難した。
「イエメン国民は常に、国際社会の、フダイダをめぐる態度とマアリブをめぐる態度とを比べてしまう。フダイダに関しては、国際社会の動きは団結して圧力も大きかった。しかしマアリブに関しては、個人による発言しか見られない。これによりイエメン国民は、和平への道のりに自信を失っている」と首相は語った。
グルンドベルグ特使はアデン訪問中に、イエメン国内の当事者たちと内戦終結の和平努力について協議する。特使は、首相のアデンへの帰還を歓迎するとともに、リヤド合意の実施を始めとする政治的な展開について首相と協議したと特使事務局が発表した。
特使はまた、分離独立派の南部暫定評議会リーダーであるアイダルース・アル・ズバイディ氏とも会談したほか、イエメン南部の主要な政治的・社会的勢力のリーダーたちとの会談予定も入れている。
アデンに到着する数時間前に、グルンドベルグ特使はイエメンの当事者たちに対し、国内和平の実現と戦争終結に向けて全面的に取り組むよう求めていた。
「紛争を終結し、イエメンのすべての人々の望みを満たす包括的な政治的解決策を見出すことを、関係者すべての主要かつ緊急の目的とすべきである。これは共有の責任であり、全員が和平努力に全面的に取り組むことを必要とする」と同氏は語った。