
ガザ市(パレスチナ自治区):数千人のガザ人が水曜日にイスラエルへの労働許可証を申請した。イスラエルは5月の戦闘の後、パレスチナ人居住区からの労働者に門戸を開いている。
AFP通信の記者が伝えたところによると、ガザ北部の難民キャンプ、ジャバリアでは身分証明書を手にした男性たちがイスラエルでの労働許可証の取得を希望して長い列を作っていた。
「ガザ地区には仕事がありません」と40歳の無職、ファティ・アブ・ヌール氏は言う。
「昨日、労働者がイスラエルへの許可証を得るために登録していると聞きました」と語った。
「現在の状況は本当に厳しく、少しでも良くなることを願っています」と、5人の子供を持つ父親は語った。
イスラエルの治安当局者がAFPに語ったところによると、イスラエルがガザのパレスチナ人労働者に与えている許可の総数は現在7,000人にのぼり、8月に許可された労働者と商人の5,000人から増加しているという。
5月、イスラエルとハマスは、ここ数年で最も激しい戦闘が11日間続いた後、停戦に合意した。
それ以降、イスラエルはパレスチナ人居住区への規制を緩和しており、入国ゲートの開放、漁業区域の拡大、特定の商品の持ち込み許可などを行っている。
パレスチナ人の多くは、ガザよりも賃金の高いイスラエルで働くことを望んでいる。
人口200万人、失業率約50%の貧困地域であるガザは、15年近くにわたってイスラエルに封鎖されている。
パレスチナの経済アナリストであるオマール・シャアバン氏は、イスラエルの労働許可証は、イスラム主義運動ハマスが統治する同地域の「失業危機と貧困」を緩和するのに役立つだろうと述べている。
シャアバン氏によると、イスラエルが2万人分の労働許可を与えれば、ガザの収入は1日あたり300万ドル増加するという。
一方、許可証の増加は「カイロでハマスとエジプト政府関係者との間で行われた取り引きを含む、政治的プロセスの結果でしょう」と、商工会議所のパレスチナ人関係者が匿名を条件に語っている。
イスラエルのヤイル・ラピド外相は、ハマスが「長期的な静寂」を約束するのと引き換えに、ガザの生活環境を改善する計画を打ち出している。
イスラエルとハマスは2008年以降、4回の戦闘を繰り返している。
AFP