
ガザ市:パレスチナ自治政府関係者によると、金曜日ガザ地区国境フェンス付近でパレスチナ人の10代の若者がイスラエル兵によって銃殺された。
イスラエル軍によると兵士らは治安フェンスに接近しこれを破壊しようとしたパレスチナ人たちの攻撃を防いでいた。同軍はまた、デモ参加者らは多数の爆発物を投げていたと語っている。
ガザ住人は、イスラエル軍が治安上の理由から「立ち入り禁止」区域に指定していた国境フェンス沿いのエリアに数十人のパレスチナ人が入りフェンスに接近していたと述べた。
住人によると、群衆の中にはフェンスに投石する者もいたとのことである。ガザ保健省は16歳の若者1人が殺害され、4人が実弾により負傷したと発表した。
イスラエル軍報道官は兵士らは「フェンスへの接近おそびその破壊が多数回試みられていた」のを確認していた、と述べた。
「軍はこれに対し群衆を分散させる手段を講じ、0.22口径銃弾を使った。パレスチナ人死亡の報告については現在調査中である」と報道官は語った。
イスラエル軍兵士は頻発するパレスチナ人の抗議デモへの対応を担っているが、ガザ国境付近のデモはしばしば暴力に発展する。軍によればデモ参加者は石や火炎瓶を投げていたが軍は催涙ガス、ゴム弾、実弾を用いてこれに応戦していた。
デモ主催者によると、今週の大規模デモは中止されていたが、少人数の群衆は集まっていた。
エジプト、カタール、国連が国境付近での衝突を防いでいる。イスラエル軍報道官は「パレスチナ人死亡に関する情報は現在調査中である」と述べた。
2018年3月に毎週の抗議デモが始まって以来、ガザ地区では少なくとも348人のパレスチナ人がイスラエル軍によって殺害されている。うち半数以上がデモの最中に殺害され、残りは空爆、戦車砲の犠牲になった。
抗議デモ参加者はしばしば暴力に訴え、イスラエルがガザ地区封鎖を緩めること、現イスラエル領内に故郷を持つパレスチナ人の故郷への帰還が許されることを求めている。
イスラエルはハマスがデモを指揮しているとしてハマスを非難している。イスラエルとハマスは2008年以来、3回にわたり戦闘を繰り広げている。
イスラエルは沿岸の飛び地ガザ地区のイスラム原理主義組織ハマスがデモを指揮し、攻撃実施を覆い隠す煙幕としてデモを利用しているとしてハマスを非難している。
ロイター/AFP