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アフガニスタンのシーア派モスクで自爆攻撃が発生、死者37名

2021年10月14日に撮影されたこの画像ではアフガン人の子供がアルガンダブ地区バブロ村にある銃痕が残る学校の脇を歩いている。(AFP)
2021年10月14日に撮影されたこの画像ではアフガン人の子供がアルガンダブ地区バブロ村にある銃痕が残る学校の脇を歩いている。(AFP)
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16 Oct 2021 03:10:27 GMT9
16 Oct 2021 03:10:27 GMT9
  • イマーム・バルガ・モスクで発生した爆発で多くの犠牲者が出ている

カブール:金曜礼拝のため祈りを捧げる多くの人で混雑していたアフガニスタン南部のシーア派モスクで自爆攻撃による爆発があり、少なくとも37名が死亡、70人以上が負傷した、と病院関係者および目撃者が語った。

今回のイマーム・バルガ・モスクに対する攻撃は、のちに犯行声明を出した現地のダーイシュ(IS=イスラム国)系組織によってアフガニスタン北部のシーア派モスクが爆弾攻撃を受け46名が死亡した事件から1週間後に発生した。

多くのアフガン人と同様名前が1つである目撃者のムルタザ氏は、4人の自爆攻撃者がモスクを襲った、と語った。このうち2人は入り口の防犯ゲートで自爆し、残りの2人が中に侵入し礼拝のため集まる人々を襲撃した、という。

同氏がAPに電話で語ったところによると、金曜礼拝には通常500人ほど集まるという。

現場で撮影された動画には血糊がついた絨毯の上に遺体が散乱し、生存者らがうつろな目でさまよい歩き苦悩に泣き叫ぶ様子が映っている。

地元病院の関係者の1人は、匿名を条件に犠牲者の数を伝えた。

アフガニスタンを支配するタリバンに対抗する過激派集団ダーイシュは、シーア派イスラム教徒を死に値する背教者とみなしている。8月に米軍撤兵にともなってタリバンが権力を掌握して以来ダーイシュは死者を伴う爆弾攻撃をアフガニスタン全土で幾度となく繰り返している。同グループはまた小規模ながらタリバン戦士たちを標的にした攻撃も行っている。

タリバンのビラル・カリミ報道官は爆発の発生を認め、その詳細は明らかにしなかったが捜査が進行中であると語った。

タリバンは数十年にわたる紛争に苦しむ同国に平穏と安全をもたらすことを約束した。タリバンとダーイシュは共にイスラム法を厳格に解釈する集団であるが、ダーイシュのそれはより過激的であり、自身がイラク・シリアの組織を含めた世界をまたぐイスラム教カリフ国であると自認している。

タリバンとダーイシュはイスラム教スンニ派に属しているが、その観念において相容れない存在であり幾度となく互いを攻撃しあってきた。

タリバンは、アフガニスタンでは少数派であり前回タリバンが権力を握っていた1990年代には弾圧していたシーア派を今回は保護することを約束している

AP

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