
エファレム・ コッセイフィ
ニューヨーク:人権専門家であるレーマン氏は、イランで執行されている処刑を「恣意的な生命の剥奪」と述べ、イラン政府に法改正と死刑廃止を求めた。同氏は、刑罰がしばしば政治的手段として用いられていると述べた。
イランの人権状況に関する国連特別報告者のジャバイド・レーマン氏は月曜日、国連総会において、イランではしばしば「曖昧で恣意的な理由」で死刑判決が下されていると語った。同氏は、刑事告発の対象とされる、神に反する戦い、地上に腐敗を広める行為、武力による反乱の3つが、平和的なデモ参加者や政治的対立者を標的にして利用されていると、特に強調した。
「イランにおける法律と死刑の運用の根強い欠陥により、すべてとまではいかないが、大半の死刑執行が恣意的な生命の剥奪となっている」と、レーマン氏は述べた。
「司法制度の構造的欠陥は非常に根深く、法の支配の概念と対立しているため、司法制度について発言できる人はほとんどいない。」
同氏がイランの人権状況に関する第4回年次報告書について国連総会で説明した際、独立系の専門家が、子供に死刑が宣告されるというイランの慣行に、特に「非常に動揺した」と語った。
「国際法の下で絶対的に禁止されているにもかかわらず、このような慣行を継続している国の中に、イランが含まれている」と、同氏は述べた。
本報告書では、イランにおいて多数ある主要な人権問題として、市民空間における弾圧、宗教的・民族的・性的マイノリティに対する差別、刑務所内の悲惨な状況などが取り上げられている。