![シンジケートは、西側メディアが、「パレスチナの人々について、非人間的で暴力的な言葉を選んだ」と述べた。 (AFP/File)](https://www.arabnews.jp/wp-content/uploads/2023/11/4076756-1008851723.jpg)
ロンドン:パレスチナ・ジャーナリスト・シンジケートは、イスラエルによるガザへの攻撃にまつわる西側メディアの論説を「ジャーナリストとしての誠意の原則に関して、かつてない低俗なもの」と評している。
火曜日の声明で、パレスチナのジャーナリストと労働組合員は、「世界のメディアの一部が、ガザで続く大虐殺を報道する際、頻繁に、ジャーナリストの道徳規範を満たしていないことに心を痛めている」を述べた。
声明は、とくに西側メディアの仕事をする記者らに、ジャーナリストの基本的な道徳規範を遵守するよう要請した。
3週間におよぶイスラエルのガザ地区への攻撃では、少なくとも9千人のパレスチナ人が殺害され、3万人以上が負傷し、ジャーナリストらは、「声明を発表せざるをえない」ことになったと声明は述べた。
声明は、さらに、西側メディアを、客観性と真実への要求を放棄し、イスラエル当局の巧言を「オウム返ししている」と非難した。
また、西側メディアが、「あからさまな虚報とプロパガンダを疑わないどころか、確認しようとさえしなかった」うえ、「パレスチナの人々について、非人間的で暴力的な言葉を選んだ」とも述べた。
シンジケートは、世界のジャーナリストに対し、ガザへの「悲惨な爆撃」を止めるために行動し、ジャーナリストの倫理原則を守るよう呼びかけた。
紛争開始からこれまでに合計25人のパレスチニア人ジャーナリストと9人のメディア従業員が殺されている。
10月18日には、英国に拠点を置くメディアおよびコミュニケーションの学者179人のグループが、合同の書簡で、彼らが言うところの、英国メディアのガザ戦争報道における「ジャーナリストの価値観の危険な留保」を非難した。
また、学者らは、イスラエル国防軍のパレスチナ人に対しての非人間的な言葉の使用も糾弾した。