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レバノンの情報相、フーシ派に関する発言で法的措置を受ける可能性

レバノン、バーブダの大統領官邸で身振りを交えて講演するジョージ・クルダヒ情報相。(ファイル/ロイター)
レバノン、バーブダの大統領官邸で身振りを交えて講演するジョージ・クルダヒ情報相。(ファイル/ロイター)
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29 Oct 2021 04:10:09 GMT9
29 Oct 2021 04:10:09 GMT9
  • 国の統一とアラブ諸国との関係を危うくしたと告発される
  • ジョージ・クルダヒ氏は最大で3年の懲役刑になる可能性があると弁護士が発言

バッサム・ジャアジャア

ドバイ:3人の弁護士が木曜日、レバノンの情報相に対して訴追を求める申し立てを行った。同氏がフーシ派に関する「関係諸国に対する名誉棄損と捏造」の発言をしたことで、争いを扇動し、アラブ諸国との関係を混乱させたとして、刑事裁判所に起訴され、裁判を受けることを求める内容だ。

フーシ派は自衛しているだけであり、イエメンの紛争は「馬鹿げている」と発言したジョージ・クルダヒ現情報相の動画が火曜日、ネット上で公開された。動画の公開後、ソーシャルメディア上では騒動となり、また国内外の怒りを引き起こした。

クルダヒ氏は、情報相に就任する前の8月5日に収録された番組のインタビューで、イエメンの紛争に関する見解を聞かれ、こう述べた。「私の意見では、このイエメンの戦争は馬鹿げており、もうやめるべきだ」

アラブニュースが確認したところによると、レバノンの弁護士であるモハマド・ジアド・ジャフィル氏、アブドゥル・アジィズ・ジュマー氏、アビール・バーナウト氏の3名は、クルダヒ氏が国家の統一を危うくし、アラブ諸国との関係を損ねた罪を犯したとして、レバノン検察当局に法的通知書を提出した。

通知書の中で弁護団はクルダヒ氏の「物議を醸すコメント」に言及し、同氏がレバノンの現内閣のメンバーであることを考慮して、今回の発言が外交的・政治的危機を引き起こしたとし、こう続けている。「レバノンは、サウジアラビアやUAEといった湾岸アラブ諸国と共通の利益を持ち、歴史的にも密接な関係にある国である」

また、通知書で弁護士たちはこう述べている。「同大臣は一般人ではなく、ベテランの放送人であり、情報大臣であり、レバノンのメディアの代表であり、プロの学者であり、外交官でもある。彼のコメントは、一部の人たちが広めようとしているような『単なる偶然や単純な反応』ではない」

彼らは、クルダヒ氏の発言はレバノンとアラブ諸国との関係を危険にさらし、職業上および外交上の行動規範に違反し、自国に危機をもたらしたと指摘している。

「同氏はレバノンの政治的、経済的な利益を損ない、孤立を招くだけでなく、市民や外国人の利益を損なった。そして彼は派閥間、宗教間、人種間の争いを扇動した」と、アラブニュースが入手した通知書のコピーに書かれている。

弁護士たちは、クルダヒ氏の発言は「根拠のない、中傷的な、捏造されたもの」であり、彼の想像の産物であると判断している。

「彼の発言は、レバノンを常に支援してきたアラブ諸国に感謝し、尊敬するすべての愛国心のある市民を傷つけた」と通知書には書かれている。

ジャフィル氏、ジュマー氏、バーナウト氏は、アラブ諸国への誹謗中傷を許さず、不正を働いた者を罰し、そして将来的にアラブの兄弟を軽視したり、誹謗中傷したりしないための前例を作るために、この法的通知書を提出したと述べた。

原告側は、同大臣の発言内容、レバノンの大統領や首相官邸が同大臣の発言を非難する姿勢を見せていること、そして水曜日、同大臣が発言を繰り返し、謝罪を拒否したことなどを踏まえ、クルダヒ氏が犯罪を犯し、職務に違反していることは明白であるとしている。

「彼の行動は刑法によって罪に問われ、罰せられるべきものであり、大統領や閣僚を裁く国会の特別委員会ではなく、刑事裁判所に起訴され、裁かれることが必要です」と弁護士たちは述べている。

ジュマー氏は、クルダヒ氏の発言によって影響を受けたくないレバノン国民としての立場から、この法的通知書を提出したと述べた。

「我々は、望まない苦しみや影響をもたらし、我々市民や湾岸に住む外国人に損害を与える可能性のある、彼の物議を醸すような発言には同意できません」とジュマー氏はアラブニュースに語った。

もし、クルダヒ氏が起訴されて裁判にかけられた場合、どのような判決を受ける可能性があるかを尋ねられた彼ら弁護士は、次のように答えた。「もし司法が政治的圧力を受けず、独立して進行できるのであれば、レバノン刑法第194条に基づき、1年から3年の懲役および/または600ドルの罰金が科せられる可能性があります」

この事件に関する検察当局の決定は取り消されることはないのか、というアラブニュースの質問に対して、バーナウト氏は、捜査を行う検察官が棄却の決定を下すだけの時間的余裕はないと答えた。

検察当局は、クルダヒ氏を弾劾して刑事裁判所に送致するか、あるいは法的措置を棄却するかをまだ決定していない。

湾岸協力理事会(GCC)は水曜日、同大臣の発言は表面的な知識と理解の欠如を反映したものだと非難した。

元テレビ司会者のクルダヒ氏は、シリアのアサド大統領から職場でのハラスメントに至るまで、様々な問題について意見を述べ、過去にも物議を醸したことがある。

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