
サイード・アル・バタティ
アル・ムッカラー:米国と国連は、イランの支援を受けるフーシ派に対し、イエメン中部の都市マアリブに対する激しい攻勢を中止し、イエメン戦争終結に向けた和平交渉に応じるよう求めた。
米国務省は、米国のイエメン特使を務めるティム・レンダーキング氏が4日に中東に向けて出発し、フーシ派によるマアリブ県での軍事行動の激化と民間人に対する度重なる攻撃について地域勢力やイエメン政府関係者と協議すると発表した。
国務省は3日夜に発表した声明で、「フーシ派によるマアリブでの攻勢と民間人に対する度重なる攻撃は人道的危機を悪化させている。レンダーキング特使とそのチームは、フーシ派による攻撃を止める必要性に引き続き焦点を当てている」と述べ、レンダーキング特使は重要な経済改革の実施と、サヌア空港とホデイダ港の規制解除も推進すると付け加えた。
国連のイエメン特使を務めるハンス・グルンドベルグ氏も、マアリブにおけるフーシ派の軍事行動が民間人や戦争終結に向けた和平交渉に与える影響について同様の懸念を表明した。
前日にイラン訪問を終えたグルンドベルグ氏は4日、マアリブを中心にイエメン全土で激化している軍事行動は民間人に多数の死傷者を出し、和平に向けた取り組みを損なっていると述べた。
グルンドベルグ氏は声明で、「平和で安定したイエメンは地域に利益をもたらす。イエメンの紛争を平和的に終結させるために、地域の国々と協力していく」と述べた。
グルンドベルグ氏は31日に初めてテヘランに降り立ち、イラン政府の高官や各国の外交官とイエメン戦争について協議した。
国連は声明で、「グルンドベルグ氏は会合の中で、紛争の交渉による解決に向けた国連の取り組みを支援する必要性を強調した」と述べた。
イエメン政府関係者は、イエメンに平和をもたらすためには米国の交渉担当者がフーシ派に圧力をかける手段を構築しなければならず、それには国際的に承認されたイエメン政府を支援することが含まれていると述べた。
アラブニュースの取材に応じたイエメン情報省次官のナジーブ・ガラブ氏は、「考えられるあらゆる形で正当な政府を支援することが、フーシ派に圧力をかける唯一の方法だ」と述べ、「フーシ派はこの戦争から利益を得るために戦い続けるだろう。フーシ派はこの人道的大惨事が深刻化することを何とも思っていない」と続けた。
米国と国連がイエメンにおける紛争の沈静化を訴えた一方、マアリブ市の南に位置するジュバ地区では3日と4日に政府軍と親政府系部族がフーシ派の攻撃を複数回撃退した。
住民によると、数十家族が過去48時間の間にジュバの家から避難し、マアリブ市内のより安全な場所に向かった。