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干ばつによりイラク北部のクルド村が復活

上空からは36年前に放棄され水没したギリ・カスルーカ村の名残が見えるが、2021年11月4日、干ばつによるドホークダムの大幅な水位低下により再び姿を現した。(AFP)
上空からは36年前に放棄され水没したギリ・カスルーカ村の名残が見えるが、2021年11月4日、干ばつによるドホークダムの大幅な水位低下により再び姿を現した。(AFP)
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06 Nov 2021 04:11:48 GMT9
06 Nov 2021 04:11:48 GMT9
  • 冬の雨期が始まり村が再び沈む前の今なら、観光客はまだ崩れずにいるギリ・カスルーカの住居の石壁を歩いて見に行くことが出来る。

ドホーク:イラクのクルド村の廃墟は36年前に放棄されダムの底に沈んだが、国が干ばつに見舞われ水位が下がってきたおかげで、突然再び姿を現してきた。

ダムの建設は1985年、ドホークの北2キロメートルの場所で始まり、ギリ・カスルーカの50世帯の住民は移住を余儀なくされた。
その後ギリ・カスルーカは周辺農地のかんがい用水にのみ込まれた。

イラクの雨不足が引き起こした「干ばつのため」ドホークダムの水位が9月には7メートル下がり、村が再び水上に現れることになった、とダム施設長のファハード・タハー氏は説明する。

「この現象は確実に気候変動と関連している」とタハー氏は話し、廃墟が2009年、1999年、そして1992年にも姿を見せていたと加えた。

冬の雨期が始まり村が再び沈む前の今なら、観光客はまだ崩れずにいるギリ・カスルーカの住居の石壁を歩いて見に行くことが出来る。

イラク北部にそびえるクルドの山々の背景と、藻が散り貝殻でゴツゴツした廃墟が対照的だ。  

金銭補償を受け、クルド紛争中の1974年から1976年の間に退去した村人たちは、近隣に新しいギリ・カスルーカを建設した。

AFP

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