Since 1975
日本語で読むアラビアのニュース
  • facebook
  • twitter
  • Home
  • 日本
  • 健康状態悪化が噂される金正恩(キム・ジョンウン)氏のものと見られる列車がリゾート地で確認される

健康状態悪化が噂される金正恩(キム・ジョンウン)氏のものと見られる列車がリゾート地で確認される

健康不安の憶測が流れるなか、北朝鮮の指導者、金正恩氏のものとみられる列車が、同国東部の保養地の元山駅に停車している様子を捉えた38ノースの衛星写真、2020年4月23日。(ファイル写真/AFP)
健康不安の憶測が流れるなか、北朝鮮の指導者、金正恩氏のものとみられる列車が、同国東部の保養地の元山駅に停車している様子を捉えた38ノースの衛星写真、2020年4月23日。(ファイル写真/AFP)
Short Url:
27 Apr 2020 12:04:37 GMT9
27 Apr 2020 12:04:37 GMT9

衛星による画像は、しばらくの間公共の場から姿を消していることなどから健康状態の悪化が噂されている北朝鮮の指導者、金正恩氏のものとみられる列車が、先週から同国の東海岸にある彼の複合施設に停車している様子を捉えた。

北朝鮮研究を専門とするウェブサイト38ノースが公開した衛星写真は、金氏の潜在的な健康問題については特に触れていないが、同氏が首都平壌の外に留まっているという韓国政府の情報を裏付けている。ソウルはまた、金氏の健康問題を示唆する異常な兆候はなかったと繰り返し指摘している。

しかし、4月15日に行われた彼の祖父である北朝鮮の建国者、金日成(キム・イルソン)氏の108歳の誕生記念式典を欠席したことから噂されている金氏の健康不安説やメディアによる報道は依然増加している。

金正恩氏は、北朝鮮を統治する家族の3代目であり、2011年暮れに父親の金正日(キム・ジョンイル)氏が亡くなってから権力を引き継いで以来、北朝鮮にとって最も重要な年中行事の1つである4月15日の式典を欠席したことはなかった。

数百万もの北朝鮮の人々から神のように熱烈に崇拝される指導者の深刻な病気や死は、貧困に喘ぐ核武装国を不安定にする恐れがあるため、金氏の健康は極めて重要である。

韓国の専門家の多くは、金氏が重病であるという憶測をあまり重視していない。彼らはまた、北朝鮮の長期的な政治的将来の見通しは不透明であるとはいえ、金氏が仮に再起不能になったり死亡したとしても、彼の有力な妹である金与正(キム・ヨジョン)氏のような誰かがすぐに代役を務めるので、北朝鮮が深刻な差し迫った混乱に直面する可能性は低いと述べている。

金正恩氏の列車は、少なくとも4月21日以来、彼の元山(ウォンサン)の複合施設の専用駅に停車していると、38ノースのウェブサイトは土曜日、この地域の最近の衛星写真の分析を引用して伝えた。ウェブサイトによると、約250メートル(820フィート)の長い列車は4月15日にはなかったが、4月21日と23日の両日確認されたという。

「列車の存在は北朝鮮の指導者の行方を証明したり、彼の健康状態について何かを示すものではないが、それは金氏が東海岸のエリート地域に滞在しているという説得力を与えるものだ」と伝えている。

写真は、列車が4月21日より前に到着し、4月23日には出発のために再配置されたような様子を示している。しかし、38ノースによればその出発がいつになるかについての兆候はなかったという。

北朝鮮はそのリーダーシップに関する情報を非常に厳しく管理しており、部外者がその上層部で何が起こっているかを知ることは事実上不可能である。韓国の主要な諜報機関でさえ、北朝鮮での進展の確認に関してはさまざまな情報が飛び交う。たとえば、2011年12月に金正日氏が亡くなったとき、2日後に北朝鮮の国営メディアによって報道されるまで、それを知っている部外者はほと​​んどいなかったほどである。

メディアに話す権限がないため匿名を条件に発言した米国の関係者は、金氏の健康についての最新の噂は、この情報は「推測」に過ぎないという米国の評価を変えるものではないと語った。

ホワイトハウスのカウンセラー、ケリーアン・コンウェイ氏は、金氏の状態についてはコメントしない。「国家元首について発表を行うのは大統領です」と彼女は土曜日の夜にフォックスニュースチャンネルの「Justice with Judge Jeanine」で発言している。

過去に北朝鮮問題を担当したを元国家安全保障会議の上級部長でアジア担当国務次官補のダニー・ラッセル氏は、金氏、彼の父親である金正日氏、および彼の祖父である金成一氏についての噂は長年にわたって続き、そしてほとんどが偽りであることが判明したと警告する。

「政府に仕える間、私は北朝鮮の指導者に関する事故、病気、暗殺の試みについての複数の諜報報告を受け取りましたが、結果は、彼らが再び公の場に登場するするだけでした。」と述べている。

韓国の大統領府は先週、金氏は通常通り国家問題を処理しているようであり、軍または与党労働党により発令される緊急準備命令などの疑わしい活動はなかったと述べた。韓国政府はその後も、その評価を維持し、金氏の健康状態に変化はないとしている。韓国のいくつかのマスコミは、ある政府高官を引用し、金氏が元山に滞在していたと伝えている。

北朝鮮の国営メディアは、金氏の健康に関する憶測については沈黙している。北朝鮮の朝鮮中央通信は、金氏がロシアのプーチン大統領との首脳会談1周年に際し、ロシア連邦共産党中央委員会の委員長から挨拶のメッセージを受け取ったと報じた。

金氏が公の場から姿を消したのはこれが初めてではなく、過去にも国営メディアによる報道が無かった際には、健康状態についての推測を引き起こしている。2014年には、国営メディアは約6週間、金氏の公の活動について報道しなかったが、その後、金氏は杖を持って再び登場している。韓国の諜報機関は後に、同氏は足首から嚢胞を除去したと伝えた。

AP通信

特に人気
オススメ

return to top