
サエード・アル・バタティ
ムカッラー:イエメンのフーシ派が支配する法廷が日曜に、拉致されたモデルとその友人に懲役5年の判決を下したと、このモデルの弁護士がアラブニュースに語った。
西サナア裁判所はエンテサル・アルハマディさんとその友人にわいせつ行為に関与した罪で刑を科した。
サナアのアパートから拉致され、後に売春婦であるとして起訴された他の2名の女性は、同裁判所からそれぞれ3年と1年の懲役刑を言い渡された。
アルハマディさんとその同僚は、2月20日に映画のセットへと向かっていたところ、武装したフーシ派によって拉致され、数週間にわたって強制失踪させられた。
フーシ派は、国内外からの圧力を受け、売春や麻薬取引、イスラムの教えに反する行為にかかわったアルハマディさんを含む女性グループをサナアで逮捕したと発表した。
「これは完全に政治的な評決です」と彼女の弁護士であるハリード・モハメド・アルカマル氏は述べた。「どうしたら路上で誘拐された2人の女性に、アパートから拉致された2人の女性より長い刑期が科されるのでしょう」
国内外の人権団体は、この武装組織がこの女性らに対して不公正な裁判を行い、身体的・精神的な拷問をして、アルハマディさんを独房に監禁したと伝えた。
フーシ派はこの事件が世界的な注目を集めたことを受け、地元ジャーナリストとアルカマル氏にこの事件を取り扱うこと、国際メディアに話すことを禁じた。
彼女は自分を苦しめるひどい扱いと長期間の拘留に抗議してハンガーストライキを続け、自殺まで試みた。
アルカマル氏は、刑期を短くすることを目指して裁判所の判決に対して上訴するつもりだと述べた。
同氏は彼女が無実だと主張しており、彼女は犯罪に関与していないと語った。
フーシ派は国際人権団体や、彼女の開放を要求した元駐イエメン英国大使マイケル・アロン氏をはじめとする西欧の公使らを無視して彼女を罰したと、同氏は加えて述べた。
フーシ派の批評家らは、今回の拉致はこの武装組織によるアーティストや歌手、リベラルな女性たちに対する継続する道徳的弾圧の一部だと述べた。
フーシ派が支配する地域において結婚式でパフォーマンスを行ったことにより、数名の歌手がフーシ派に拉致されている。