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米国は中東で存在感を維持する=米空軍高官

アメリカ中央空軍司令官グレッグ・ギロット中将。(提供者: @USAFCENT )
アメリカ中央空軍司令官グレッグ・ギロット中将。(提供者: @USAFCENT )
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14 Nov 2021 02:11:13 GMT9
14 Nov 2021 02:11:13 GMT9

ドバイ:米政府の軍事戦略計画が次代の課題として対中国・ロシアへの比重を大きくするなか、在中東米空軍トップのグレゴリー・ギロット中将は土曜日、米空軍は中東における駐屯を継続する意向である、と明らかにした。

ドバイ航空ショーに先駆けて記者団と会見したギロット中将は、8月にアフガニスタンから撤退した米軍の中東における存在が「調整される可能性」にも言及した。米空軍は近隣カタールの基地を根拠地として、撤退したアフガニスタンだけでなくイラクやシリアに展開している。

「どんな状況であっても米国が重要な役割を占めないというシナリオは見えない」とギロット中将は語った。

ギロット中将の発言は依然としてイランと米国の間の緊張が高いことを受けたものだ。ドナルド・トランプ前大統領はイラン政府と先進各国の核交渉からの米国の完全撤退を決め、その後数年間両国は対立を続けている。一方ではイスラエルがイランの核開発プログラムを標的としたミサイル攻撃を実施した疑いもある。

核に関する交渉が暗礁に乗り上げるなか、イランでは最高指導者ハメネイ師の強硬派後継者ライシ氏が大統領に就任し、海上における船舶の拿捕や無人攻撃機による攻撃などの行為を繰り返している。

中東地域における無人攻撃機による攻撃についてギロット中将はこれまでイランを名指しで批判することは避けてきたが、そうした攻撃の回数が中東で増えていることに言及している。

「これら(の攻撃)を検知し常に進化を続けるそうした脅威の一歩先を行くためには、地域の各国が協調した防衛体制が鍵となる」と空軍司令官等ドバイ国際会議への出席を終えた中将は述べた。

今週のドバイ航空ショーにおいてロシアはジェット戦闘機スホーイSu-75チェックメイトを展示するとみられている。同機は昨年イスラエルとの国交を正常化させたアラブ首長国連邦(UAE)が購入を検討している米国のF-35型戦闘機の直接のライバルだ。ジョー・バイデン大統領政権下でF-35の販売数は落ち込んでいる。

Su-75チェックメイトについて尋ねられたギロット中将は、米国の同盟国や協力国が米軍の軍装と「互換性を持つ」装備を使用することを期待する、と述べた。中将はロシア製戦闘機の購入はそれに対して「絶対的に」影響する、と答えた。

会見でギロット中将は中東地域の各国国旗に混じってイスラエルの国旗が描かれたグラフを提示していた。米軍は現在中東の複数国と国交を正常化させたイスラエルをアメリカ中央軍の指揮下に置いている。バーレーンおよびUAEは紅海で米海軍およびイスラエルと合同演習を実施したばかりだ。

ギロット中将はイスラエルや中東各国との合同空軍演習が実施される可能性にも言及した。

AP

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