
ローマ:リビア沖で、移民を運ぶ過密状態の船から10人が遺体で発見され、窒息死したとみられると、慈善団体の国境なき医師団が発表した。
同慈善団体は、16日深夜、同団体の救助船ジオ・バレンツが同日、99人の生存者を船に乗せたと発表した。
「過密状態の木造船の底で、10人が遺体で発見された」と、フランス語の頭文字MSFで知られる同団体はツイートした。
同団体は、犠牲者について、「避けられたはずの10人の死…13時間の漂流の後、窒息死した10人。命がけの地中海 ルート。2021年になってこれは受け入れられない」と表現した。
毎年、数万人が地中海を経由してヨーロッパに入国しようとしており、リビアやチュニジアを出発して、最も多くの場合、イタリアへと向かっている。
このルートは命がけで、国際移住機関IOMのフラビオ・ディ・ジャコモ氏によると、今年はこれまでに、2020年の同時期の858人と比較して1236人が地中海で亡くなっているという。
同氏は、ジオ・バレンツの救助で「恐らく他に犠牲者が出るのを避けられた」とツイートし、「海上でのパトロールを増やす必要性」を示したと述べた。
MSFは、ジオ・バレンツには現在、女性や子どもを含む186人が乗船しており、最も幼い子どもは生後10ヶ月だと発表した。
「彼らの多くは、恐ろしい試練がトラウマになっているようだ」と、同団体は述べ、彼らを下船させられる安全な港を求めている。
AFP