
ジュネーブ:木曜日、国連人権高等弁務官は、スーダン治安部隊が平和的なデモ参加者に対して実弾を使用したことを非難した。この声明は、10月25日のクーデター以来最も残忍な事態が発生し、15人が殺害されたことを受けて出された。
ミシェル・バチェレ国連人権高等弁務官は、高等弁務官事務所はスーダンの軍と治安部隊に「デモ参加者に対する不必要かつ過度の暴力の行使をやめる」ように繰り返し訴えてきたと説明した。
「昨日、抗議者に対して再び実弾が使われたのは、非常に恥ずべきことだ」とミシェル・バチェレ氏は声明の中で述べた。
「非武装のデモ隊を銃撃し、数十人が死亡し、さらに多くの負傷者が出たのは遺憾だ。明らかに国民による反対意見の表明を抑圧することを目的としており、重大な国際人権法の違反と言える」
水曜日に行われた大規模なデモの取り締まりの間に少なくとも15人が死亡し、クーデター以来の犠牲者総数は39人に増加した。
国連人権高等弁務官事務所は、信頼できる医療関係者からの情報に言及し、他にも100人超が負傷し、うち80人は上半身と頭部に銃弾を受けていると報告した。
警察は、警察官89人が負傷したと発表した。
また新たに事件が発生した。先月アブデル・ファタハ・ブルハン大将が文民の指導部を拘束し、非常事態を宣言して以来、抗議行動がスーダンを揺るがし続けている。大将は、2019年4月に長年大統領を務めたオマル・アル・バシール氏を追放し、事実上スーダンの指導者になっている。
今回のデモは、スーダン各地でインターネットサービスがほぼ完全に停止し、電話回線が遮断されたにもかかわらず実行された。
「インターネットと電気通信の全面的な閉鎖は、必要性と比例性の基本原則に違反し、国際法にも則っていない」とバチェレ氏は語った。
そして、通信の遮断は「負傷した抗議者を手当てするために救急車を呼ぶことができない。家族は愛する人の無事を確認できない。病院は救急治療室が満員になっても医師に連絡できない」ことを意味すると警告した。
バチェレ氏は当局に対し、抗議行動のみを理由に拘留された人々を全員釈放するよう強く求めた。
また、スーダンでジャーナリストを標的にした恣意的な逮捕や誘拐未遂などの事件が増えていることについても非難した。
そして「インターネットが閉鎖している中、現状について重要な情報を引き出すジャーナリストの役割は特に重要だ」と強調した。
「ジャーナリストに対する敵対的な環境がエスカレートして自己検閲につながり、メディアの多元性と独立性がますます脅かされていくことを私は懸念している」
AFP