
ワシントン: アメリカは木曜、イランに対抗するため新たな兵力を配置することを検討しており高官によれば約5,000名から7,000名の兵士がイランに向かうだろうという。
米議会で証言をしたジョン・ルード政策担当国防次官は、アメリカは「イランの行動を懸念して監視している」と語った。
「我々は引き続き脅威の状況を注視し米軍の態勢をダイナミックに調整する能力を保つ」と上院軍事委員会に語った。
ある米高官は匿名を条件に、 マーク・エスパー国防長官が米軍5,000名から7,000名を中東に派遣する計画を検討しているとAFP に語った。
高官は米軍の派遣場所や、派遣期間は確認していないが、増派はイランの関連グループの米施設攻撃への怒りによるものだと語った。
ルード政策担当国防次官は質問を受け、ウォール・ストリート・ジャーナルによる、アメリカが過去6か月に派遣された兵士と同数の14,000 名の増派を検討しているという報道を否定した。
エスパー国防長官も上院軍事委員長のジム・インホフ上院議員との電話で、14,000 名の増派を否定したと、国防総省のアリッサ・ファラ広報担当官は語った。
ドナルド・トランプ米大統領は後に「サウジアラビアに12,000 名増派するという今日の話は間違いか、もっと正確に言うと、フェイク・ニュースだ!」とツイートした。
大統領がどの報道について言及しているかは直ちには明らかにならなかった。
昨年トランプ大統領が核合意から離脱し、イランの石油輸出の全面阻止をしようとするなど全面的な制裁措置を課してからイランとの緊張が急激に高まってきた。
9月に、アメリカは、アメリカの近しい同盟国でありイランの対抗地域であるサウジアラビアの主要なアブカイク石油精製所への攻撃の責任をイランが負っていると言った。
サウジアラビアは当時アメリカ政府に増強を要請し、2飛行部隊とミサイル防衛中隊の追加を受け入れ、駐サウジアラビア米軍は約3,000名となった。
アメリカもイラクの基地攻撃の増大に不安を感じていた。イラクでは経済的不満が引き起こした大規模なデモも、イランの聖職者政権とイランの絶大な影響力を標的にした。
「誰も殺されなくて幸運だ。ロケット弾にはスパイクが入っている」と他の米高官が言った。
過激派のISISとイランの戦力を対比し、「明らかにISISではない。すべて正しい方向に向かっていてそれは正しい範囲だ」と高官は言った。
この出来事で、火曜日5つのロケット弾がアル・アサド空軍基地を攻撃した。マイク・ペンス米副大統領が同基地の米軍兵士を訪問してたった4日後のことだった。
イランは、イランが支持する武装組織フーシが声明を出した9月のサウジアラビア攻撃への関与を否定した。
ガソリン価格高騰が端を発した大きな抗議にイラン自体が直面して、緊張が起きている。