
ナジャ・ホーサリ
ベイルート:ここ数週間で行われたレバノンの職業シンジケートの選挙は目に見える変化をもたらすことができなかった。
レバノン弁護士協会、レバノン薬剤師会、レバノン報道編集者シンジケートの投票結果は予想通りの候補者を選出し、レバノン歯科医師会の選挙はメンバー間の不和のために中断された。
一方、ヒズボラのメンバーが開票会場に入り込み、投票箱を破壊する一幕もあった。
しかし、野党の候補者は、エンジニア・建築家勲章の選挙で唯一当選者があったのみだった。
水曜日に最後に行われた報道編集者シンジケートの選挙では、投票率が前代未聞 の73%超えとなった。評議会の12議席に対して27名が立候補していた。
シンジケートの代表に再選されたヨセフ・コセイフィ氏はアラブニュースに対し、「ジャーナリストはレバノン社会の一部だが、シンジケートは政治的ではない。リベラルな職業のシンジケートの中では、最も政治色の薄いシンジケートだ。ジャーナリストが政治的傾向を持つのは普通のことだが、しかし、シンジケートの仕事は職業にのみ関連している」と語った。
候補者の多くは変化を求めていた。落選した候補者の中で2番目に多くの票を獲得したMay Abi Akl氏もその一人だった。彼女は出馬を決めた理由について、「報道編集者シンジケートに変化をもたらし、内部関係者だけで構成される閉鎖的なリストからの選出を防ぐことを目指した。私たちの目的はシンジケートに新しい血を入れることだったが、少しかき混ぜることはできた」と話した。
水曜日の夜に結果が発表されると、野党の候補者たちは「支配層の支配を倒せ」 と声を上げた。しかし、コセイフィ氏はこう話す。「本当の変革を望む人は公会堂の中で仲間になる必要があるのに、それができていない。街頭での革命の成果は、人々が抗議し、叫ぶことだけ。それだけで、実際の当選は果たせてない」
活動家のジアド・アブデル・サマド博士は、「リベラルな職業のシンジケートの選挙は、与党の連携を示唆するものだった。彼らのパフォーマンスは、彼ら自身の内部的にもあまりよろしくは無かった。アマル運動とヒズボラというシーア派のコンビが単独で活動し、未来運動と進歩的社会党の連合も単独で行動していた。つまり与党の弱さに対して、野党側も統一して攻め込むことができなかった」
「反対派の中にも二つの意見がある。ただ野党の立場を貫くだけでは何の成果も得られず、支配者層を倒すには、対立する政治勢力との同盟が必要な場合もあるという意見だ。例えば、自由愛国運動の代表者を倒すには、野党勢力とカタエブ党が同盟を組むことで変化が生まれるかもしれない。支配階級に属していないすべての勢力を統合して対決することの重要性を強調する向きもある」とアブデル・サマド氏は説明する。
選挙専門家のゼイナ エル ヘロウ氏はアラブニュースにこう語った。「政治勢力はどんなに支配階級に反対していても、私たちに与えるためではなく、私たちから奪うために私たちと同盟を結びたいのです。革命勢力と野党の間には根本的な違いがある。私たちはどんな政治的目的にも同意ません。どうすれば彼らの味方になれるでしょう?今は彼らの味方になって、国会に入ったら反対しなさいということでしょうか。今の支配階級の政党をただ別の政党に置き換えるということでしょうか?私たちは、国会で戦いたいのではありません。国会を機能させたいのです。変化を起こしたいのです」