
ベツレヘム:住民たちは、ベツレヘムの聖誕教会の外にある巨大なクリスマスツリーに明かりを灯し、新型コロナウイルスの新たな変異株によってイエスの伝統的な生誕の地で休暇シーズンが再度台無しにならないことを願った。
イスラエルが占領するヨルダン川西岸に位置するパレスチナの都市ベツレヘムは、昨年のクリスマスにはパンデミックのため観光シーズンのピークを失い、ほとんど閉鎖されていた。
イスラエルはこの12月、オミクロン株が定着してしまうのを防ぐため外国人旅行者を14日間入国禁止しているものの、クリスマスの旅行に間に合うよう予定通り禁止期間が終了することが期待されている。パンデミックの直前の冬である2019年から2020年にかけては、350万人の観光客がベツレヘムを訪れた。
真っ赤な星を冠した巨大なツリーは、赤、白、緑の花火が夜空を照らす中、何百ものイルミネーションでライトアップされた。
アントン・サルマン市長は、渡航禁止の影響で複数の外国人代表団が参加できなかったと述べた。
それにもかかわらず、同教会前のマンガー広場に集まった人々は、新型コロナウイルスの規制で地元の人々さえも遠ざかっていた昨年よりもはるかに多かった。
「とても喜ばしい、素敵な夜です。空気が希望と喜び、期待に満ちています」と、フィンランドからの旅行者で名字は明かさなかったマリアさんは語った。
ロイター