• ミカティ首相の議会連合のアリ・ダーウィシュ議員は「近いうちに前向きな兆しが見られる」ことを望んでいる

ナジャ・フーサリ

ベイルート：レバノンのナジブ・ミカティ首相は、政府が積極的に改革への取り組みを尊重することを確認した。

ミカティ首相は、土曜日に行われたサウジとフランスの首脳との電話会談を「リヤドとの歴史的な兄弟関係を回復するための重要な一歩」だったと述べた。

ムハンマド・ビン・サルマン皇太子殿下、フランスのマクロン大統領、ミカティ首相の電話会議に続いて出されたサウジアラビアとフランスの共同声明は「不可欠な改革の遂行を伴うレバノンへの経済援助」に関連づけられていた。

声明ではレバノンに対して次のような要求が繰り返しなされた。「包括的な改革を進め、国境を監視し、ターイフ合意を遵守し、武器の使用を正規の国家機関に限定し、地域を不安定にするテロ行為の発射台や麻薬取引の元凶になってはいけない」

また、ミカティ首相は述べた。「マクロン大統領とムハンマド・ビン・サルマン皇太子殿下がレバノンとの友好関係の維持を望んでいることを感謝する」

ミカティ首相は、ミシェル・アウン大統領とナビ・ベリ議会議長に電話で概要を伝えた。

ミカティ首相のメディア室によると、アウン大統領とベリ議会議長は「満足感を示し、サウジアラビアをはじめ兄弟関係にあるアラブ諸国すべて、特に湾岸協力会議諸国と最良の関係を守ることを強調した」

ミカティ首相は「レバノンのあらゆる当事者は、慎重を要する状況と環境にあることを理解し、アラブの兄弟たちに背いたり、レバノン人に危害を及ぼしたりするような行動や干渉を行わない」ように呼びかけた。

また、「今は、断絶した政策に再び取り組み、何の関係もないことにかかわったり、国家を巻き込んだりしないようにするべきだ」と付け加えた。

レバノンに対するサウジの立場はレバノンの人々に不安を残した。ジェッダでフランスのエマニュエル・マクロン大統領とサウジのムハンマド・ビン・サルマン皇太子殿下が合意した内容を当局がどれだけ本気で遂行しようとしているかが見えないからだ。

サウジアラビアに関する言及が原因でジョージ・クルダヒ情報大臣が辞任した後という状況で、マクロン大統領は、サウジアラビア、さらに湾岸協力会議諸国とのレバノンの外交的・経済的危機の解決への扉を開くことに成功したが、ヒズボラが地域政治にレバノンを巻き込み続けるのではないかという懸念は残る。

だが、ミカティ首相の議会連合のアリ・ダーウィシュ議員は「近いうちに前向きな兆しが見られる」ことを期待している。

ダーウィシュ議員は、内閣会議を開催する見返りに大統領、大臣、議員を審理する議会委員会を設置することが「提案のひとつ」だったと述べた。

ダーウィシュ議員はアラブニュースに対し「サウジアラビアとフランスの動きがレバノンと湾岸諸国との関係の膠着状態を破ったことは間違いない。紛争が続くこの地域で、それが非常に良い結果になることをレバノンは切望している」と語った。

フランスとサウジの声明内容の遂行については「改革はミカティ首相の政権の閣僚声明に含まれており、政府の課題だ。首相はその達成を目指して努力している」と述べた。

そしてダーウィシュ議員は「今、最も重要なことは、断絶したつながりを回復し、大使をサウジアラビアと一部の湾岸諸国に再び派遣し、アラブの大使たちをレバノンに戻すことだ」と付け加えた。

ダーウィシュ議員は、ミカティ政権は「権力分立なので、司法の問題に決して干渉しない」と語った。

しかし、大統領と大臣の審理のための議会評議会を実施できる可能性はあるが、議会の手順を踏む必要があると指摘した。

そして、「しかし、この問題と他の問題、特にレバノンのバンク・デュ・リバン総裁の解任とのトレードオフは検討されていない」と付け加えた。

ダーウィシュ議員は、ミカティ首相の懸念は「現在の深刻な経済危機の中でレバノンの人々の生活を保障すること」だと述べた。

業務について「今は窮地を和らげ、状況を深く知ることに注力している」と議員は語った。