アラブニュース
ドバイ:米国は、密輸されていた大量のイラン製武器を2隻の船舶から押収した。押収された武器には、イエメンのフーシ派に向けて輸送されていた地対空ミサイル171基と対戦車誘導ミサイル8基が含まれている。
米国司法省は7日、海軍がアラビア海で通常の海上警備活動を行っていた際、2隻の船舶から武器を押収したと発表した。
同省は加えて、「国際テロ組織として指定されているイランのイスラム革命防衛隊(IRGC)が、イエメンのフーシ派に向けた武器輸送を指揮していた」と指摘した。
同省はまた、アラビア海やその周辺で、ベネズエラに向かっていた外国籍のタンカー4隻から約110万バレルのイラン製石油製品が押収されたと明らかにした。
司法省国家安全保障局のマシュー・G・オルセン次官補は、「米国によるこれら2件の押収は、イラン政府とイランのイスラム革命防衛隊を支える犯罪ネットワークに大きな打撃を与えるものだ」と述べた。
押収された石油製品は、裁判所の命令に従って2600万ドル以上で売却され、その収益の「全部または一部が、国家支援テロの被害者のための基金(US Victims of State Sponsored Terrorism Fund)」に送られた。
司法省は声明で、「この作戦は、イランから輸送された燃料や武器の米国政府による押収としては、過去最大のものだ」と述べた。