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紛争で疲弊したガザ地区民を元気づける音楽療法

包囲されたガザ地区内の専門家らは、パレスチナの飛び地に住む紛争に疲弊した人々を前向きな気持ちにするために考案された治療セッションにおいて精神医学と音楽を融合させている。(提供)
包囲されたガザ地区内の専門家らは、パレスチナの飛び地に住む紛争に疲弊した人々を前向きな気持ちにするために考案された治療セッションにおいて精神医学と音楽を融合させている。(提供)
包囲されたガザ地区内の専門家らは、パレスチナの飛び地に住む紛争に疲弊した人々を前向きな気持ちにするために考案された治療セッションにおいて精神医学と音楽を融合させている。(提供)
包囲されたガザ地区内の専門家らは、パレスチナの飛び地に住む紛争に疲弊した人々を前向きな気持ちにするために考案された治療セッションにおいて精神医学と音楽を融合させている。(提供)
包囲されたガザ地区内の専門家らは、パレスチナの飛び地に住む紛争に疲弊した人々を前向きな気持ちにするために考案された治療セッションにおいて精神医学と音楽を融合させている。(提供)
包囲されたガザ地区内の専門家らは、パレスチナの飛び地に住む紛争に疲弊した人々を前向きな気持ちにするために考案された治療セッションにおいて精神医学と音楽を融合させている。(提供)
包囲されたガザ地区内の専門家らは、パレスチナの飛び地に住む紛争に疲弊した人々を前向きな気持ちにするために考案された治療セッションにおいて精神医学と音楽を融合させている。(提供)
包囲されたガザ地区内の専門家らは、パレスチナの飛び地に住む紛争に疲弊した人々を前向きな気持ちにするために考案された治療セッションにおいて精神医学と音楽を融合させている。(提供)
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09 Dec 2021 07:12:40 GMT9
09 Dec 2021 07:12:40 GMT9
  • 音楽療法は第二次世界大戦の後、心的外傷後ストレス障害の影響にうまく対応することで公的に認められるようになった。
  • ユニセフによると、2008年以来イスラエルとの4つの紛争を経験してきたガザ地区には100万人の子ども達が暮らしている。

ハゼム・バロウシャ

ガザシティ:包囲されたガザ地区内の専門家らは、パレスチナの飛び地に住む紛争に疲弊した人々を前向きな気持ちにするために考案された治療セッションにおいて精神医学と音楽を融合させている。

継続中のイスラエル・パレスチナ紛争における直近の衝突の中で、5月に家族が住む家を爆撃された12歳のリームさんもこの療法の恩恵を受けている。

この少女はガザのTel Al-Hawa近隣の自宅での爆発によってトラウマを抱えている。以来彼女はこの経験のせいでたびたび涙を流し、孤独で憂鬱な気分になっていた。

しかしSununu文化芸術協会が運営し、ドイツ国際協力公社が出資する音楽療法事業に参加するようになってから、彼女のストレスと恐れは大幅に緩和された。

リームさんは「Enjoy Your Life with Music(音楽で生活を楽しもう)」活動の一環として開催される週ごとの心理的支援セッションで言葉のない音楽を聴く。

プログラムを取りまとめるラニア・アル・シュリヒ氏は、治療によってリームさんの心の健康は劇的に改善したと述べ、協会は何年も続く紛争と経済的困窮による精神的影響に苦しむガザの人々のためのグループセッションも開いていると加えて述べた。

音楽療法は第二次世界大戦の後、心的外傷後ストレス障害の影響にうまく対応したことで公的に認められるようになったもので、今では慢性痛、不安、抑うつ、不整脈、血圧の問題といったさまざまな症状の治療に用いられている。

アル・シュリヒ氏は、時に悲しい音楽を聞かせることが泣いてネガティブなエネルギーを発散させるのに役立つと指摘し、雨や波の音を組み込んだハッピーでリラックスできる音楽も同じような良い効果をもたらし得ると述べた。

心理的重圧によって、しばしば音楽を聴いたり神聖なるコーランを読んだりして癒されることが必要になると同氏は語った。

精神衛生の専門家も緊張を緩和するために筆記、料理、セーリング、呼吸運動といった治療法を用いる。

「社会には精神衛生センターを訪問する人々への受け継がれるネガティブなイメージがありましたが、音楽療法の成功はこういった見方を変えることに大きく貢献してきました」とアル・シュリヒ氏は言う。

専門家らはガザ地区で暮らす多くの子ども達が抑うつ、不安、行動障害、尿失禁、ナーバスな気分の変動といった紛争による心理的ダメージに苦しんでいると考えている。

ユニセフによると、2008年以来イスラエルとの4つの紛争を経験してきたガザ地区には100万人の子ども達が暮らしている。援助団体ユニセフは、5月の激しい戦闘ではミサイル攻撃により学校や医療機関、住居、オフィスがダメージを受けたり全壊したりしたため、多くの子ども達が破壊的な影響を受けたと伝えた。

アル・シュリヒ氏は、紛争の影響だけでなくパレスチナ人たちが日々の生活で直面している重圧に対処するためにも、ガザで音楽療法の提供を継続することが重要だと述べた。

「程度の差はありますが、全ての人が心理学的介入を必要としています。そして私たちは音楽を通じて、最も困窮している人々が困難な状況に打ち勝つことを助け、心理的危機の海で溺れてしまわないようにしています」と彼女は加えて述べた。

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