
カイロ:16日、シリア南部の、イランの支援を受けた部隊の展開にイスラエルが懸念を示している辺境地帯で発生した攻撃で、イスラエルの空爆により、兵士1人が死亡したと、シリア国営メディアが報じた。
イスラエル軍の報道官は、この報道に関するコメントを差し控えた。
イスラエルは、いわゆるシリア国内のイラン系標的に対して頻繁に攻撃を加えている。シリアでは、シリア戦争でバッシャール・アサド大統領を支援するため、この10年間、レバノンのヒズボラを含め、イラン政府が支援する部隊が展開してきた。
シリア国営通信社SANAは、軍関係者の発言を引用しながら、「敵のイスラエルが空からの攻撃を行い」、イスラエルが1967年にシリアから奪った領土であるゴラン高原からミサイルを発射したと報じた。
シリア防空軍は、ほとんどのロケット弾を撃ち落としたと、SANAは報じた。この攻撃により「兵士1人が殉職し、いくつかの物的損失が発生した」と、同通信社は付け加えた。
2019年、米国のドナルド・トランプ大統領は、イスラエルが1981年に国際的に認められることなく併合したゴラン高原に関して、イスラエルに主権を認めることで、世界の他の主要国と袂を分かった。
ロイター