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実力者たちがハリリ新政権を承認

レバノンのサード・ハリリ前首相は、新政権樹立の最有力候補であったレバノン人実業家サミール・ハディブ氏と面会。(AFP通信)
レバノンのサード・ハリリ前首相は、新政権樹立の最有力候補であったレバノン人実業家サミール・ハディブ氏と面会。(AFP通信)
09 Dec 2019 04:12:39 GMT9
  • サミール・ハティブ氏、レバノンでの政権樹立をサード・ハリリ氏に譲る意向

ナジア・フッサリ

ベイルート:新首相の指名に拘束力のある議会協議の開始予定時間の24時間前の日曜日、サミール・ハティブ氏は大ムフティーのシェイク・アブドゥル・ラティフ氏と会談後、レバノンでの政権樹立をサード・ハリリ氏に譲る意向を固めた。

現在は後見人を務めている前首相であるハリリ氏は、ハティブ氏を自身の後継者に推薦していた。 

レバノンの治安部隊は日曜日、治安対策に厳しい取り締まりを実施し、次期首相指名を行う128人の国会議員がバーブダ宮殿につながる道路を通行する安全を確保した。首相指名手続きは昨夜、1週間延期となっていた。

広報専門家で活動家のゼニア・エル・ヘロー氏はアラブニュースに次のように語っている。「抗議運動の参加者は、調整を行っている機関を通じ、月曜日の道路封鎖は行わない決定をした。代わりに、抗議運動の参加者は議会の協議を許可する。それはハリリの政府辞任後の41日間、私たちが要求し続けてきたことだからだ。

「しかし、また別の人たちが道路を封鎖するようなことがあった場合、その人たちは今後の政治的解決を支持していない政党と手を組んでいるのだと思っていてほしい」

ベイルートでは週末にかけて市民運動が続いていた。活動家たちは「支配的な政治権力の延長上」にいる人物であるとして、ハティブ氏が首相候補になることを拒んでいた。

エル・ヘロー氏は、次のように述べた。「与党は、政府に対する国民の信頼が危機的な状況にあることも考慮せず、経済危機や国民の要求を顧みることもしなかった。

「私たちは、ハリリがかつてその立場にあったからという理由でハリリが再び政権を握ることは認めないし、スンニ派の危機として表現されるそんな危機を受け入れることもできない」

ハティブ氏の首相指名に同意しているグループに所属する議員たちは、最終的なものであるという声明を撤回。特に議会で最大のグループであるミシェル・アウン大統領の所属するグループが挙げられる。

Strong Lebanonのグループの一員マリオアウン氏は次のように語っている。「Strong Lebanonとしてはまだ最終決定を下していない。しかし、自分がスンニ派で最も力を持っていて、それは私たちはが国家の統一に力を尽くしているからだという姿勢をハリリが崩さなければ、ハティブが命名される可能性が高い」

彼は「協議当日の政治的なサプライズ」の可能性を否定しなかった。

ヒズボラとその同盟勢力はハリリ氏の首相指名を行わず、「頑迷で利己的な行動で義務を回避しようとしている」と非難。

Loyalty to the Resistance Blocのハッサン・ファンドララ議員はこう語った。「ボートが沈むだろうと思って、自分が助かるためにボートから飛び降りよう人がいる。また、国が崩壊しつつあることに気づいて、国家の責任の外側から眺めつつ、他人にその結果を負わせてしまおうとする人もいる」

Progressive Socialist Partyの党首であるワリード・ジュンブラート氏は、「タイフ協定と憲法の原則に基づいて政権を樹立することが、政治的な行き詰まりを解決するただ1つの方法だ」と語っている。

「私たちとしては、憲法上の基盤を何もかも破壊してきた政府の一員に加わりたいとは思っていない」とジュンブラート氏は言った。

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