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チュニジア 新首相が組閣

チュニジアのカイス・サイード大統領(右)と同国初の女性首相として任命されたナジュラ・ブーデン氏(チュニジア大統領府・AFP)
チュニジアのカイス・サイード大統領(右)と同国初の女性首相として任命されたナジュラ・ブーデン氏(チュニジア大統領府・AFP)
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12 Oct 2021 01:10:26 GMT9
12 Oct 2021 01:10:26 GMT9
  • 内閣の任命は、国内の政治勢力および海外の支援者らが以前から求めてきたことだ

チュニス: 11日、チュニジアで新内閣が発足した。カイス・サイード大統領が首相を解任し議会を停止して、ほぼ全権を掌握してから11週間が経っている。大統領の行動は反対勢力からクーデターと批判された。

先月、サイード大統領に任命されたナジュラ・ブーデン首相は汚職根絶が政府の最優先事項だと述べた。しかし、チュニジアに迫る財政危機に対処するために必要な経済改革には言及していない。

「我々は失望から希望へと移行できると確信している。私は国家を脅かすあらゆるものに対して警告する」とサイード大統領は式典において演説した。

ブーデン首相はサイード大統領がすでに任命していた暫定の財務相と外相を据え置き、タウフィーク シャーフェディン氏を新たな内相に任命した。

内閣の任命は、政治危機の収束時期をサイード大統領が明確に示すことと共に、国内の政治勢力および海外の支援者らが以前から求めてきたことだ。

サイード大統領の行動はアラブの春の先駆けとなった2011年の革命以来、チュニジアに根付いてきた民主主義に疑念を抱かせた。さらに国際通貨基金(IMF)との融資協議も停滞している。

チュニジアは国家財政危機の急速な高まりに直面している。IMFは以前、政府による信頼に足る改革案に基づいてのみ交渉を行うと表明していた。

サイード大統領による首相解任・議会停止により、大幅に売られ保証コストが増大していたチュニジア国債は、ブーデン首相の任命により上昇し、大統領による強権発動以降、1日として最大の伸びとなった。

先月、サイード大統領は憲法の一部を無視して権力掌握に動き、大統領令によって統治し、議会ではなく自身の責任において行政権を行使できるとした。

サイード大統領は7月の強権発動後すぐに、数名の臨時閣僚を新たに任命した。また、政府、自治体、治安部隊などの高官を相次いで解任している。

ロイター

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