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リビアの対立勢力高官らが国連主導の選挙協議に参加

ジュネーブの国連本部にて、左から、リビア東部拠点の議会のアギラ・サレハ議長、リビア担当国連特別顧問のステファニー・ウィリアムズ氏、西部拠点の高等国家評議会のハレド・アル・メシュリ議長。(AFP)
ジュネーブの国連本部にて、左から、リビア東部拠点の議会のアギラ・サレハ議長、リビア担当国連特別顧問のステファニー・ウィリアムズ氏、西部拠点の高等国家評議会のハレド・アル・メシュリ議長。(AFP)
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29 Jun 2022 12:06:49 GMT9
29 Jun 2022 12:06:49 GMT9
  • 前回の協議ではリビアの対立する派閥が合意に至らなかったため、今回の協議では選挙のための憲法草案の枠組みが焦点になる

ジュネーブ:リビアの高官2人が火曜日、国内の対立勢力間の橋渡しを目指す国連の最近の取り組みで、選挙に向けた憲法の枠組みに関する2日間の協議を開始した。

東部拠点の議会の有力者アギラ・サレハ議長と、首都トリポリにある西部拠点の高等国家評議会のハレド・アル・メシュリ議長が、ジュネーブの国連本部で会談した。

国連によると、エジプトの首都カイロで行われた前回の協議ではリビアの対立する派閥が合意に至らなかったため、今回の協議では選挙のための憲法草案の枠組みが焦点になるという。

リビアのメディアによると、大統領候補の条件が今回の協議で争点となった。トリポリを拠点とする評議会は、軍関係者の出馬を禁止するよう主張した。これは、東部政権に忠実な軍を指揮する、賛否両論のハリファ・ハフタル司令官に向けられた動きと見られる。

ハフタル氏は昨年12月に予定されていた選挙に立候補を表明していたが、立候補を表明していた候補者らをめぐる議論や、選挙法に関する論争など、様々な問題により投票は行われなかった。

現地では緊張が高まっており、最近ではトリポリで敵対する民兵同士の散発的な衝突が発生した。また、石油資源の豊富な同国では、燃料不足を主な理由として生活環境が悪化している。部族指導者らが、国内最大の油田を含む多くの石油施設を封鎖した。

この封鎖は、12月に投票が行われなかったにもかかわらず退陣を拒んでいる現職のアブドゥル・ハミド・ドベイバ首相への重要な国家収入を断つことが主な目的であった。

現在、ドベイバ氏と、東部の議会が指名した暫定政府を率いるもう一人の首相、ファティ・バシャガ氏が権力を争っている。この対立は、石油資源の豊富なリビアが、昨年の統一に向けた暫定措置の後、再び戦闘状態に陥るのではないかという懸念に火をつけた。

リビアは、2011年にNATOの支援を受けた蜂起によって、長年の独裁者ムアンマル・カダフィ氏が打倒および殺害されて以来、紛争で荒廃してきた。その後、リビアは何年にもわたって東西の対立する政権に分裂しており、それぞれが異なる民兵や外国政府の支持を受けていた。

AP

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