
ハルツーム:スーダンのアブダラ・ハムドク首相は21日、国内の政治家や知識人のグループに対し、数時間以内に辞任する意向を伝えたと、首相に近い2人の関係者がロイター通信に明らかにした。
ハムドク首相は、軍が政権を握り、政党との暫定的なパートナーシップを終了させた1カ月前のクーデターの後、11月21日に復職していた。
いくつかの政治勢力が起草に参加したと情報筋が明かしている合意書は、政党や一般市民から広く批判にさらされている。
18日土曜日には、数十万人の人々が大統領官邸に向かってデモ行進し、軍による統治とハムドク氏の復職の決定に抗議した。自身の復職についてハムドク首相は、暫定政権の期間に得られた成果を維持し、流血を終わらせるためのものだと釈明している。
軍政への抗議行動に対する弾圧により、18日のデモでの2人を含む47人がこれまで死亡している。国連は21日、13人の女性・少女たちがレイプまたは集団レイプされたとの報告を受けたと発表した。
ハムドク首相に近い情報筋は以前、首相は政治的なサポートを受け、合意書が締結された場合にのみ首相の座に留まるだろうと語っていた。合意書は軍に対し、政治犯を釈放し、表現の自由を守り、ハムドク氏に独自に新内閣を任命する権限を認めるよう求めている。
週末に発表した声明の中で、ハムドク首相はスーダンが「奈落の淵」へと近づいていると述べ、政治的な強硬さと新しい政治的合意に関するコンセンサスの欠如を非難した。
ハムドク首相は、21日に辞意を明かした政治家・知識人のグループから慰留されたが、辞任の意志を変えていない、と情報筋は付け加えた。