
サイード・アル・バタティ
アル・ムッカラー:イエメン軍と親政府系部隊「Giants Brigades」は9日、イランの支援を受けるフーシ派に残された南部シャブワ県最後の支配地域、アイン地区の一部を制圧した。地元当局者やメディアが伝えた。
連合軍に所属する戦闘機の支援を受けたGiants Brigadesは隣接するオウセラン地区とバイハン地区の支配を確保した後、アイン地区に進入した。その結果、フーシ派との間で小規模な衝突が起き、フーシ派は中部アル・バイダ県の支配地域に撤退した。
9日未明、フーシ派が拠点を放棄したため、政府軍はアインのアル・サク地区を迅速に制圧した。その後、親政府系部隊がアイン地区中心部の周辺地域でフーシ派と激しい戦闘を繰り広げた。
9日の午後までに、アイン地区で進軍する部隊はアインの中心部と周辺地域の支配を強め、降伏を拒否した少数のフーシ派と戦った。
地元当局者の1人はアラブニュースの取材に電話で応じ、「親政府系部隊がアイン地区の一部でフーシ派と戦っている」と話した。
政府軍がアイン地区を完全に制圧すれば、シャブワ県は2021年9月以来、初めてフーシ派の支配から解放されることになる。
連合軍の戦闘機が激しい空爆を行う中、Giants Brigadesに属する他の部隊はいっせいにアル・バイダ県のフーシ派支配地域へ深く進入した。
住民によると、撤退するフーシ派は9日、親政府系部隊の進軍を遅らせるためにシャブワ県とアル・バイダ県を結ぶ険しい道路を爆破した。
イエメンの正統な政府の復権を支援する連合軍は、シャブワ県でフーシ派の軍事車両や集結した部隊を標的とする39回の空爆を実施し、過去24時間で290人以上のフーシ派が死亡したと発表した。
連合軍は中部マアリブ県でも15回の空爆を実施した。空爆で65人のフーシ派が死亡し、フーシ派の車両11台が破壊された。
この2年間で初めて、フーシ派は相次ぐ軍事的な後退を余儀なくされた。紅海沿岸地域でフーシ派と戦ってきた部隊の総称で、イエメン政府が支援する「Giants Brigades」は今月初め、シャブワ県とアル・バイハンで広大な領域を制圧した。これらの地域には重要な軍事拠点やフーシ派の補給路が含まれている。
シャブワ県とアル・バイダ県の戦場での軍事的勝利は、中心都市マアリブを守る親政府系部隊に対するフーシ派の圧力を和らげる効果があった。
シャブワ県で起きた戦闘で、数人の指揮官を含む数十人のフーシ派と政府軍の兵士が死亡した。
イエメン政府は9日、Giants Brigades第3旅団の司令官で、シャブワ県での戦闘で死亡したマジディ・アル・ラドファニ准将の死を悼んだ。
アル・ラドファニ准将は、シャブワ県での軍事作戦中に死亡した2人目の上級将校となった。
シャブワ県での戦闘や連合軍の空爆により、この48時間で少なくとも2人のフーシ派の軍事指揮官が死亡したと伝えられている。