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ダーイシュ過激派収容のシリア刑務所付近で睨み合いが続く

シリア北東部のハサケで、武装集団がグワイラン刑務所を攻撃した後、クルド人主導のシリア民主軍に逮捕された戦闘員から没収したダーイシュの旗とバッグ。(ファイル/AP)
シリア北東部のハサケで、武装集団がグワイラン刑務所を攻撃した後、クルド人主導のシリア民主軍に逮捕された戦闘員から没収したダーイシュの旗とバッグ。(ファイル/AP)
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24 Jan 2022 04:01:34 GMT9
24 Jan 2022 04:01:34 GMT9
  • 米国主導の連合による支援を受けたクルド人主導部隊がこの脅威を食い止めたと連合は発表
  • 過激派は刑務所の一角に留まっており、そこからクルド人部隊に向けて発砲している。

ベイルート:米国の支援を受けたシリアのクルド人部隊と武装勢力との衝突は、日曜日、ダーイシュ(イスラム国/ISIS)のメンバーを数千人収容しているシリア北東部の刑務所付近で4日目も続いていると同部隊が発表した。

この睨み合いは、過激派武装勢力がグワイラン刑務所を襲撃、敷地内に侵入し不特定多数の過激派を逃亡させ、施設を警備する米国支援の戦闘員数十人を殺害したことに端を発する。

クルド主導の部隊は米国主導の連合による監視、情報提供、空爆などの支援を受け、脅威を封じ込んだと、連合は日曜日の声明で発表した。

現在も数十人の武装勢力が刑務所の北側の棟と隣接する建物に立てこもっており、そこからクルド人部隊に向けて発砲している。

クルド軍のファラッド・シャミ報道官によると、武装勢力は同じ施設に収容されている数百人の未成年者を人間の盾として利用し、最終的な攻撃を防いでいるという。

ダーイシュの武装勢力を収容するシリア最大の施設であるグワイランには、3,000人以上のダーイシュの武装勢力容疑者が収容されていると考えられており、その中には18歳未満の600人以上も含まれている。

合同軍事作戦「生来の決意作戦(OIR)」のジョン・W・ブレナン司令官は、「ダーイシュは軍事的には敗北したものの、地域にとっては依然として存在する脅威となっています」と述べている。「ダーイシュの能力が著しく低下しているため、ダーイシュの将来の生存は、グワイラン刑務所の攻撃のような稚拙な試みによって仲間を補充できるかどうかにかかっているのです」

連合は、同グループがまだシリアやイラクで他のこのような攻撃を計画しているかどうかを判断するため、状況を分析中であると述べた。

今回の攻撃では、武装勢力はグワイラン刑務所に隣接して建設中の、より強固な新施設を破壊しようとし、刑務官から武器を奪って殺害したと、連合は付け加えた。

クルド人部隊によると、武装勢力は日曜日に、アル・シナア刑務所として知られるこの刑務所の警備態勢を突破して、刑務所の一部を制圧している受刑者を支援しようと新たな攻撃を仕掛けた。

クルド人主導の部隊「シリア民主軍(SDF)」は声明の中で、ハサケ市にある刑務所の北側のセクションからの攻撃を撃退し、武装勢力は近くの住宅地に追いやられたと述べている。

また、別のSDF報道官、シアマンド・アリ氏によると、市外から到着したダーイシュの戦闘員も刑務所を攻撃しようとしたが、撃退されたという。

刑務所付近の住民によると、米国主導の連合軍の戦闘機が日曜日早朝、轟音を立てながら刑務所の上空を飛行したという。報復を恐れて匿名を条件に語ったこの住民によると、米国に支援されたクルド人部隊が、刑務所内や周辺の建物にいるダーイシュの過激派に投降するよう呼びかける声が聞こえたという。英国を拠点とする戦争監視機関、「シリア人権監視団」によると、不審な行動を報告するよう住民に促すチラシがヘリコプターから市内に散布されたという。

過激派は、治安部隊によって封鎖されたズフール地区をはじめとする刑務所周辺の住宅地に身を隠している。数百人の市民が安全のためにこの地域から避難している。アリ氏によると、150人から200人の武装勢力が、刑務所の北棟と隣接する住宅地に潜伏していると考えられている。

木曜日に開始された攻撃は、2019年にダーイシュの「カリフ制国家」が崩壊して以来、同過激派による最大のものである。ダーイシュは、米国主導のイラク・シリア連合軍による1年間の軍事作戦の結果、シリアの最後の領土を失い、その終焉を迎えた。

このテログループは、金曜日に自身のニュースメディア「アマーク通信」にて刑務所攻撃に関する犯行声明を出し、攻撃は進行中であると述べた。

今回の大胆な攻撃では、重機関銃と爆発物を積んだ車で武装した100人以上の武装勢力が、仲間の解放を目指して施設を襲撃した。陽動を目的として近くの石油倉庫で自動車爆弾が爆発、2日間にわたって火と煙が立ち込めた。

土曜日深夜に武装勢力が投稿したビデオには、刑務所の壁と思われる部分に車が突っ込み、大きな穴が開いている様子が映っている。数十人の男たちが暗闇の中で施設内を歩き、刑務所から脱出したように見える。クルド人主導の部隊は金曜日、これまでに逃亡した100人以上の受刑者を逮捕したと発表したが、逃亡者の総数は不明のままである。

囚人や投獄された同志を解放することは、同グループの主要な戦術となっている。イラクとシリアの領土を圧倒し、活動を拡大した2014年には、ダーイシュは複数の脱獄作戦を実行した。

ダーイシュのニュースサービスに投稿された別の動画では、軍服を着た刑務所職員20数名が人質に取られ、その中には打撲を受けたような者も含まれていた。過激派の一人がカメラに向かって声明文を読み上げ、もう一人がノコギリかナタのようなものを持って見張っている。

男は二人とも覆面をしている。

クルド軍は、この動画の男は、木曜日に襲撃が始まって以来連絡が取れなくなった刑務所の厨房スタッフの中にいたのではないかと、土曜日遅くに発表した。

アリ氏によると、約100人の武装集団が刑務所を襲撃したが、内部に潜伏していた過激派や逃亡者がどのくらい関与しているかは不明である。

ダーイシュは、土曜日の夜に自身のニュースサービスに掲載された声明の中で、武装勢力の一人の言葉を引用し、「攻撃は2人の外国人自爆テロによって始まり、刑務所の門と壁に沿って2台のトラックを爆発させ、大きな損害と死傷者を出した」と述べた。その後、武装勢力は分散し、まず刑務所の塔と石油倉庫に向かった。第2のグループは近くのクルド人の詰所を攻撃し、他の2つのグループは近くのパトロール隊と衝突し、供給ラインを切断して刑務所の防御を弱めたとのことだ。

この襲撃は刑務所内での暴動と重なり、武装集団は武器を奪い、看守や刑務官を人質に取った。武装集団によると、彼らは既に800人以上の過激派集団を解放し、その一部は現在進行中の作戦に参加していると主張している。

AP

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