
アルジェ:金曜日の中間集計結果により、アルジェリアの選挙当局はアブデルマジド・テブゥン前首相が木曜日の大統領選で58%を得票して当選と発表。
選挙当局責任者は、首都アルジェにおけるテレビのニュース報道で、最終的な投票率は40%だったと述べた。
金曜日、何千人もの人々がアルジェリアの各地で抗議運動を行って、大統領選は政界権力者による支配を継続するための単なる形式的なものであり、受け入れられないと訴えることが予測されている。
大きな権力を持つ軍隊をはじめとする当局は、抗議運動参加者たちが4月に行われた大規模な暴動でブーテフリカ大統領を失墜させたことを受け、国家が生き延びるには後継者を選出するしか方法がないと訴えている。
しかし、ブーテフリカ大統領を失墜に追い込んだ毎週に及ぶ抗議運動は今もとどまるところを知らない。抗議運動者たちは、現行の政界権力者全員が新たな世代へ政権を譲るよう訴え続けているが、これといった彼らの新リーダーは現れているわけではない。彼らは自らを単に「Hirak 」、すなはち「運動」と呼んでいる。
5名の立候補者全員がかつての政界の重鎮であり、そのうち2名が前首相、2名が前大臣、残り1名が与党の中央委員会の旧委員だった。
木曜日の選挙中、抗議運動者たちは終始アルジェリアの各地でデモを行い、一部の場所では警察と衝突し、警察は警棒を振りかざして彼らを分散させようとした。
木曜夜、選挙当局は約900万人のアルジェリア国民が投票したと発表した。
「投票率には問題なく、新大統領は改革に取り組むのに十分な支持が得られるだろう。」国営テレビ局解説員のアフマド・ミザブ氏はそう述べ、選挙実施の決定は「喜ばしく、妥当なこと」であったと言う。
しかしRiad Mekersi(24)氏などは、2月22日以降アルジェにおけるすべてのHirakに参加しており、この運動は誰が当選しようと継続されると言っている。
「ブーテフリカ大統領を失墜させたし、さらに現体制のすべての政治家を失墜させるつもりです。あきらめません」と彼は言う。
彼の考えの正当性に対する疑問は別としても、次期大統領には困難が待ち構えている。
アルジェリアのほぼすべての国家歳入は原油と天然ガスの輸出によるものだが、近年その両方が価格と量の両方について落ち込んでいる。政府はすでに2020年度国家予算から9%の公共支出削減を承認しているが、政治的含みを持つ各種補助金については何の修正も行われない。
ロイター