トリポリ:国連事務総長の特別顧問は13日、リビアのアブドゥルハミド・アル・ドベイバ暫定首相および議会により新首相に指名されたファティ・バシャガ氏の双方に対し、平静さと安定を保つよう呼びかけた。
国連が承認した国民統一政府(GNU)の首相であるドベイバ氏は、政権を引き渡すのは選挙が行われた後としており、先週10日にバシャガ元内相を新政府のトップに任命した議会の決定を拒否している。
リビアでは12月に大統領選挙と議会選挙が行われることになっていたが、その方法を巡って派閥や国家機関の間で論争が起こり、投票日の数日前に選挙が中止される事態となっていた。
ステファニー・ウィリアムズ国連事務総長特別顧問は、ドベイバ暫定首相とバシャガ氏の両者と個別に会談した。
ウィリアムズ特別顧問が自身のツイッターで述べたところによると、バシャガ氏との会談で特別顧問は「開放的で透明性があり、合意に基づく方法で前進し、リビアの政治と国全体の安定を維持することの必要性」を強調したという。
また、「自由で公正、かつ開かれた国政選挙を可能な限り短期間で実施する」ことに引き続き注力しなければならないとも特別顧問は述べている。
現政府のFacebookページによると、ドベイバ暫定首相はウィリアムズ特別顧問との会談の中で、昨年のジュネーブでの合意において承認されたロードマップを実行する必要性を強調したとのことだ。
すべての当事者は「今年中に国政選挙を実施し、憲法に関する国民投票を行うための適切な条件」を整える責任がある、とドベイバ首相は述べたという。
一方、バシャガ氏によると、ウィリアムズ特別顧問との会談で同氏は、自らが首相に指名されている政府の「透明で公正な方法による」成立に向けた動きに言及したとのことだ。
バシャガ氏はまた、自身が「治安状況の安定と、憲法上の枠組みや選挙実施のために設定された日程を守ることに熱心である」とも強調している。
ロイター