
アラブニュース
ロンドン:IMFは、UAEのCOVID-19への対応やワクチン接種を高く評価し、こうした取り組みが同国の経済に良い影響をもたらしていると指摘した。
IMFは木曜日、以下のように述べた。「UAEは、パンデミックによる健康被害や経済的影響に迅速に対処した。大規模な検査や封じ込めを行い、ウイルスの初期段階の蔓延を抑えることに成功した。また、早期からワクチン接種を開始し、世界最高レベルの接種率を達成している」
こうした取り組みの結果、パンデミックによる経済的打撃から順調に回復しているとIMFは続けた。
「UAEの強力で素早い医療提供、継続的な支援を行うマクロ経済政策、そして遅れて開催された2020年ドバイ万博に関連する観光や国内の活動の回復に支えられ、景気回復の勢いが増している」
昨年12月までに、2020年ドバイ万博への来場者数は800万人を突破した。
「意欲的な『UAE 2050 Strategy』を掲げ、強力な改革が進められている。最近行われている民間部門の成長と発展を促進する改革は、非石油部門の成長を強化し、生産性を高め、海外からの投資を呼び込むために重要である」
The IMFは、2022年のGDP成長率をプラス3.5%とする予測を発表した。
中期的には、構造改革への取り組み、国外からの投資の増加、産油量の増加などの恩恵を受け、成長が加速すると予測される。
同国の明るい展望を開く鍵を握るのは、「Energy Strategy 2050」が推進する非石油部門の成長である。この戦略は、2050年までに再生可能エネルギー源の割合を50%に引き上げることを目標に、国のエネルギーの利用を多様化することを目指す。
IMFは、パンデミックにより、同国および世界の経済に危険因子が残っているとしたうえで、こうした危険因子を減らすためにUAEが「マクロ経済の安定の維持、金融政策の枠組みの強化、経済多様化、世代間の格差是正、持続可能な環境づくりのためのさらなる取り組み」を続けることを奨励した。
また、「公衆衛生の確保と、最も弱い立場の人々の支援が最優先事項であることは変わらない」と付け加えた。