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日本のスタートアップ、台風のエネルギーを活用する風力タービンを設計

日本では、チャレナジーというスタートアップが、一般的にはほんどの風力発電設備を停止させてしまうような低気圧の気象条件下で作動するタービンを設計し、潜在的なエネルギー源に変えている。(チャレナジー)
日本では、チャレナジーというスタートアップが、一般的にはほんどの風力発電設備を停止させてしまうような低気圧の気象条件下で作動するタービンを設計し、潜在的なエネルギー源に変えている。(チャレナジー)
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29 Oct 2021 09:10:38 GMT9
29 Oct 2021 09:10:38 GMT9

東京:世界各国の政府や企業が、二酸化炭素排出削減のために可能な限り多くの再生可能エネルギー発電の導入を急ぐ中、太陽光発電や風力発電にしばしば適していない地域も、技術の進歩により開発の可能性を広げている。

日本では、チャレナジーというスタートアップが、一般的にはほんどの風力発電設備を停止させてしまうような低気圧の気象条件下で作動するタービンを設計し、潜在的なエネルギー源に変えている。

再生可能エネルギー全般は、世界的では最も急速な成長を遂げている発電源だが、日本では再生可能エネルギー発電設備のほとんどが、太陽光で発電している。政府が風力、特に洋上風力発電を推進しようとし始めたのは、ほんのここ数年のことだ。

しかし、日本では年間に平均で26個の台風や熱帯低気圧が発生しており、気候変動によってその頻度や勢力がますます高まっていると気象学者らが指摘している中、一般的に風力発電の開発の道は厳しいと考えられている。

「我々の目標の1つは、台風を強みに変えることだ」と、2011年の福島原発事故をきっかけに、持続可能なエネルギー源を探し始め、3年後にチャレナジーを設立した清水敦史氏は述べた。

「台風がもたらす莫大なエネルギーをほんの一部でも活用できれば、台風を災害としてだけでなく、エネルギー源としても考えることができる」と、同氏は、タービンのオンライン・デモンストレーションの中で、ロイター通信に語った。

従来の風力発電機は、プロペラのような巨大なブレードを備えているが、技術の進歩で大型化するにつれ、低気圧の気象条件下ではますます脆弱になってきている。

チャレナジーの「垂直軸型マグナス式風力発電機」は、これまで概念を大きく抜本的に覆し、尖ったブレードをやめ、風向きに対して水平軸方向に回転する直立した四角いブレードを採用したことで、風のエネルギーをより直接的に捉え、より丈夫な構造を作れるようになっている。

8月にはフィリピンのバタネスで10キロワットのタワーの実証実験を開始し、将来的には、太陽光発電や蓄電池を組み込んで、同地域でより安定的な電力供給を行うことを目指している。

日本と同様に、フィリピンは中国や台湾と並び、しばしばこれらの国々の幅広い地域に壊滅的被害をもたらす台風に、定期的に見舞われている。

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