• GEAは、閉鎖スペースで開催される娯楽への子供の入場禁止は継続されると述べた
• サウジアラビアは12日、COVID-19関連で新たに19人の死亡を報告した

アラブニュース

ジェッダ：サウジアラビアの総合娯楽局（GEA：General Entertainment Authority）は、12歳未満の子供は新型コロナウイルス（COVID-19）のワクチン接種を免除され、開放スペースでの娯楽イベントやアクティビティへ参加することができる、と発表した。

これは、ウイルスの感染拡大を防ぐ予防措置に従って娯楽イベントを開催するというGEAの役割の枠内で、公衆衛生局（Wegaya）との調整で下された判断だ。

ただし子供たちには、予防接種済みの大人による同伴、ウイルス性疾患のような症状（発熱、咳、鼻水、喉の痛み）がないこと、そして「Tawakkalna」アプリ内の健康状態が「未感染」として確認でき、「感染者と接触していないこと」が求められる。

GEAによれば、閉鎖スペースで開催される娯楽アクティビティへの子供たちの入場禁止は継続され、それらアクティビティへ入場できるのは、少なくとも最低1度はワクチンを摂取した人か、感染から回復した人に限られるという。

同機関は以前、娯楽イベントへの入場を免疫保持者に限定すると定める結論を出していた。なお、ソーシャルディスタンス、マスクの着用、イベント内の様々な場所での消毒剤提供を強調し、開放スペースへの入場者数を総定員の40パーセントに制限している。

一方、サウジの感染症専門医であるアーメド・アル=ハカウィ氏は、COVID-19のデルタ株に感染したワクチン接種者は、未接種者と比較した場合に早期回復が望めると結論付けたシンガポールの研究を引用した。

リヤドの臨床疫学者でもあるアル=ハカウィ氏は、この研究から、ワクチン接種者間のより早い回復が隔離期間の短縮につながること、他者へのウイルスの伝染を軽減することが判明した、と述べた。同研究は、シンガポールで変異株の感染者200人以上を対象に実施されたものだ。

研究対象者のうち71人はCOVID-19のワクチン接種を完了しており、他130人は未接種だった。

サウジアラビアは12日、COVID-19関連で新たに19人の死亡を報告。全死者数は8,366人となった。

新規感染例は751件と報告されており、国内ではこれまでに、535,927人が感染していることになる。そのうち症状が残っているのは合計で10,182人、その中で1,407人の患者が危篤状態にある。

新しく報告されている感染例の内訳は、147件がメッカ地域、111件が東部州、107件がリヤド地域、そして47件がメディナ地域だ。

さらに保健省は、1,389人の患者が病から回復し、王国内の回復者総数は517,379人へ増加したと語った。

最も高い回復率を示している地域は384人のメッカ、それに237人のリヤド、そして162人の東部州が続く。

サウジアラビアはこれまでに、26,008,288回のポリメラーゼ連鎖反応（PCR：polymerase chain reaction）検査を実施しており、うち93,481回が過去24時間中に行われている。

全国的に設置された検査拠点や治療センターは、COVID-19パンデミックの流行以来、数十万人の人々を処置している。

その中でTaakad（「確認する」の意）センターは、無症状や軽度の症状しかない人々、あるいは感染者と接触したと考える人々にCOVID-19検査を提供している。Tetamman（「ご安心ください」の意）クリニックでは、発熱や味覚喪失、嗅覚消失、呼吸困難などのウイルス症状がある人々に治療と助言を提供している。

両サービスとも、保険省のSehhatyアプリから予約することができる。

その間に、同国では1,526,763人の高齢者を含む、30,719,231人がCOVID-19のワクチンを接種した。国民のおよそ58.56パーセントは1回目のワクチンを接種済みであり、同時に29.68パーセントが2回接種を完了している。このペースで進めば、2021年10月9日までに70パーセントの国民が2回接種を完了すると見込まれている。