• イランの支援を受けるフーシ派が支配するサヌアの裁判所で、学校長1人を含む3人に判決が下された
• ジャーナリスト1人を含むさらに10人に実刑判決が下された

サイード・アル・バタティ

アル・ムッカラー：政府関係者、人権活動家、ジャーナリストは23日、イランの支援を受けるフーシ派がイエメン人らに下した死刑判決を強く非難した。

フーシ派が支配するサヌアの特別刑事裁判所は22日、イエメンにおける正統性回復のための連合軍やイエメン政府と共謀した罪で、学校長1人を含む3人に死刑判決を下した。

サヌアで私立学校アル・ナハダの校長を務めるファヘド・アル・サラミ氏の他、サデク・モハメド・アル・マジェディ氏、ハリド・アハメド・アル・オウレフィ氏ら3人は、フーシ派の支配地域の治安を損ねるために数百人の戦闘員で構成する5つの軍事部隊を結成し、軍事拠点の場所を連合軍に送り、イエメン中部の都市マアリブでイエメン政府から訓練と軍事支援を受けた罪で有罪とされた。

特別刑事裁判所はまた、2015年と2016年に拉致されたイエメン国営通信社のジャーナリスト1人を含む10人に実刑判決を言い渡した。

イエメン政府関係者や活動家によると、これらの13人全員がサヌアの自宅や事務所から拉致され、フーシ派によって拷問を受けたという。

人権担当副大臣で、フーシ派との捕虜交換交渉に関わる政府代表団の一員であるマジェド・ファドハイル氏が23日にアラブニュースの取材に答え、拉致されたこれらの人々は、政府が拘束しているフーシ派の捕虜と交換される人物のリストに含まれていると明らかにした。

ファドハイル氏は、フーシ派が反対派を排除するために支配地域の司法機関を利用していると非難した。

ファドハイル氏は、「拉致された学者、教師、ジャーナリスト、医師らは捏造された容疑に直面している」と述べ、「司法制度はもはや機能しておらず、フーシ派は反発する者を黙らせるための道具として司法制度を利用している」と続けた。

イエメンの人権活動家、フアド・アル・マンスーリ氏はアラブニュースの取材に対し、拉致された人々に対する裁判と彼らに下された死刑判決から明らかなのは、フーシ派が反対意見を容認しないということだと述べた。

アル・マンスーリ氏は、「これらの判決は純粋に政治的な動機によるもので、フーシ派の政敵を標的にしたものだ」と述べた。

アル・マンスーリ氏とその妻に加え、同じく人権活動家のザファラン・ザイド氏ら3人は昨年、活動家がフーシ派支配地域から脱出する手助けをしたとしてフーシ派の裁判所から欠席裁判で死刑判決を受けた。

アル・マンスーリ氏は、「これらの判決によってフーシ派が言っていることは、あなたがフーシ派の一員であるかフーシ派に忠実でなければ、投獄されたり、追放されたり、死刑判決を下されたり、あるいは拉致されたりするということだ」と述べた。

イエメン・ジャーナリスト・シンジケートに所属するナビル・アル・オサイディ氏は、イエメン人ジャーナリストのナビル・アル・セダウィ氏に下された実刑判決を非難した。また、フーシ派に対して「速やかに、条件をつけず」アル・セダウィ氏を解放するよう要求した。

2014年末にフーシ派がイエメンで権力を握って以来、政治家、活動家、ジャーナリスト、治安・軍関係者など数千人がサヌアなどの地域から避難を余儀なくされている。

フーシ派はこれらの人々の家族を苦しめ、死刑を宣告し、銀行口座の凍結や財産の没収を行った。

一方、イエメンの活動家や地元メディアの報道によると、フーシ派当局はサヌアのマナラット・サヌア国際学校の校長を「イスラム規範に違反する」文化活動を実施したとして解雇した。

ネット上に投稿された動画には、伝統的な衣装を着た数人の少女が歓喜する観衆を前に学校の舞台で踊る様子が映っていた。

イエメンの紛争アナリスト、ナドワ・アル・ダウサリ氏はTwitterでフーシ派が校長と生徒を苦しめていると批判し、「我々がしようとしていることは、特定集団至上主義者で過激な暴力集団から国を守ることなのに、無教養で無知な部外者（または一部の周りに合わせるのが好きなエリートイエメン人）は、フーシ派に立ち向かう我々イエメン人が『偏見を抱いている』と非難している」と述べた。