モハメド・アブ・ザイド
カイロ:エジプトは、4月13日から26日までの小麦輸入のための国際入札を開始した。たった1件のオファーしかなかった入札を中止してからわずか48時間しか経っていない。
エジプト商品供給公社は、2月28日を新しい入札の申し込み期限とした。
同公社は木曜日、フランス産小麦6万トンの輸入の1件のオファーを受けた後、小麦の国際入札を中止した。入札が有効になるには、複数のオファーがあることが必要だ。
政府報道官のナデル・サード氏は、戦争勃発を受け、ロシアとウクライナ以外の地域から小麦を輸入する計画を進めていると述べ、エジプトには500万トンの小麦の戦略的備蓄があることを付け加えた。
サード氏によると、エジプトは作付けシーズン開始前の11月から小麦輸入の準備を進めてきたという。
同国の既存の備蓄は、9ヶ月間小麦を供給することができると同氏は付け加えた。「エジプトでは小麦供給について14カ国が承認されており、そのうちのいくつかはヨーロッパ以外の国であるため、エジプトはロシアやウクライナではなく、他の供給源から小麦を輸入する計画を進めている」とサード氏は述べた。
エジプト中央動員統計局のデータによると、エジプトは12月を除く2021年中に610万トンの小麦を輸入している。
ロシアとウクライナは、エジプトへの2大小麦輸出国である。昨年、ロシアは420万トン、12億ドル相当の小麦を輸出し、エジプトの小麦輸入総額の69.4%を占めた。
ウクライナは65万1400トン、6億4940万ドル相当の小麦を輸出し、輸入総額の10.7%を占めており、ルーマニアの38万7200トン、オーストラリアの19万200トンがそれに続く。
エジプト外務省の声明によると、同国は日曜日、ウクライナの情勢を議論するため、代表レベルのアラブ連盟緊急会合を開くよう要請した。
アラブ諸国は、シリアがロシアの侵攻を支持し、レバノンは非難、アラブ首長国連邦はどちらへの支持も表明せず、エジプトは幅広い懸念と早期解決への希望を表明するなど、多様なスタンスをとっている。