
カイロ:アラブ連合は、パンデミックで会議が延期を余儀なくされたことを経て、11月に3年ぶりにアルジェリアで年次サミットを開催する。同連合が9日に発表した。
2日間のサミットは、通常3月に開催され、当初は今月末に予定されていたが、11月1日からアルジェで開催されることになったと、同機関のアフマド・アブルゲイト事務総長が述べた。
前回のサミットは、2019年3月にチュニスで開催された。
9日にカイロで開かれたアラブ連盟の外相会合では、ロシアのウクライナ侵攻について議論が行われ、最終声明で「外交的解決に至る必要性」について言及した。
しかしアブルゲイト事務総長は、この戦争で「まだ終わっていないアラブの危機を忘れてはならない」と警鐘を鳴らした。
アラブの複数の国々では紛争や危機が続いている。
イエメンは2014年以降戦争から抜け出せずにいる。国連は、この紛争により、2021年末までに直接的に、また、飢餓や病気を通じて間接的に37万7000人が死亡し、数百万人が避難民になったと推定している。
スーダンは、2019年に長年の独裁者のオマル・アル・バシール政権の打倒後、不安定な民政移管を頓挫させることになった10月の軍事クーデターを受けて揺れている。
リビアでは現在、2人の対立する首相が権力を争っており、1年半の比較的安定した状態から再び暴力が発生する恐れがある膠着状態に陥っている。
アラブ諸国はまた、平和的な抗議活動の残忍な弾圧が複雑な内戦に陥ったことを受けて、2011年に加盟資格が停止されていたシリアのアラブ連合復帰問題でも割れている。
今年のサミットは、モロッコとの緊張が高まる状況の中で政治的影響力の拡大を目指しているアルジェリアにとって重要だ。
AFP