
エルサレム:イスラエルが来月、エジプト紅海沿岸の都市シャルム・エル・シェイクへの直行便を就航させ、両国間の航空路を拡大する。同国当局者が水曜日に述べた。
「ベン・グリオン国際空港からシャルム・エル・シェイクへのルートが間もなく開通する。来月の過越祭の中日前後に運航が始まる見込みである」と、イスラエル首相府の声明は述べている。
ナフタリ・ベネット首相は、「この合意は、イスラエルとエジプトの関係をより近づけるものである」と述べた。
声明によれば、この新しい航空路は、昨年9月、エジプトのアブドゥル・ファッターハ・エル・シーシ大統領が10年ぶりにイスラエルを訪れた際に、ベネット首相との会談で話し合われたという。
ここ数日、イスラエルの国内保安機関シン・ベットの代表団がエジプトを訪問しており、その間に最終決定に至った。
ベネット首相は、イスラエルは「地域の国々に開かれている。この長年の認識の基礎となっているのは、イスラエルとエジプトの間の平和である」と述べた。
直行便はすでに、カイロと、テルアビブ近郊のベン・グリオン空港を結んでいる。2020年まで、イスラエルとの関係を正常化したアラブ政府は、エジプトとヨルダンのみであった。同年、バーレーン、モロッコ、UAEが加わり、現在、このユダヤ国家への直行便を運航している。
当時のドナルド・トランプ米大統領政権が仲介したこの国交正常化協定は、数十年にわたるアラブのコンセンサスを破り、パレスチナ人から「裏切り行為」と非難された。
AFP