• パレスチナ赤新月社によると、パレスチナ人が9名負傷し、うち2名が重傷を負ったという

エルサレム：イスラエル警察とパレスチナの若者たちが、4月22日（金曜日）、ユダヤ教徒とイスラム教徒にとって神聖なエルサレムの主要聖地で、その場所へのユダヤ人の訪問は一時的に停止されていたにもかかわらず再び衝突した。パレスチナ人の挑発行為とみられている。

イスラエル国内で死者を出した一連の攻撃や、占領されているヨルダン川西岸地区での逮捕を受け、この地域の緊張が高まる中、先週はパレスチナ人とイスラエル警察がこの場所で定期的に衝突しており、ガザ地区からイスラエルに向けてロケット弾3発が発射された。

治安上の懸念から匿名を条件に話したパレスチナ人の目撃者2名によると、パレスチナの若者たちが、敷地内に通じる門で警察に向かって石を投げつけたという。その後、警察が暴動鎮圧用のフル装備でゴム弾と目つぶし閃光弾を発射しながら敷地内に侵入した。

パレスチナ赤新月社の医療サービスによると、パレスチナ人が9名負傷し、うち2名が重傷だという。

エルサレム旧市街にあるアル・アクサモスクは、イスラム教で3番目に神聖な場所である。それが建てられている広大な遊歩道はユダヤ人にとって最も神聖な場所であり、古代にユダヤの神殿が2つあったことから神殿の丘と呼ばれている。それはイスラエルとパレスチナ紛争の中心にあり、この地での衝突はしばしば他の場所での暴動の火種となってきた。

この後、その日のうちに、何万人ものイスラム教徒が毎週行われる主要な礼拝に参加するため、その場所に到着すると予想されている。

パレスチナ人と、聖地の管理者である隣国ヨルダンは、イスラエルが長年の取り決めに反して警察の護衛の下でますます多くのユダヤ人の聖地訪問を許可していると非難している。

長年にわたるユダヤ人の礼拝の禁止は近年薄れてきており、パレスチナ人の間では、イスラエルがこの地を占拠したり分割しようとしているのではないかとの懸念が高まっている。

イスラエルは現状維持を続けていると述べ、この暴力はガザを支配するイスラム過激派組織ハマスによる扇動のせいだとしている。

そして、ユダヤ教徒とイスラム教徒の礼拝の自由を確保するべく、治安部隊が投石犯を阻止するために行動していると述べた。

イスラム教の聖なる月であるラマダンの最後の10日間は、これまでと同様、4月22日（金曜日）からユダヤ人グループの訪問が停止された。

今年は断食月がユダヤ教の過越の祭りとキリスト教の主要な祝日と重なったため、コロナウイルスの規制がほとんど解除された後、3つの宗教すべてから何万人もの人々が旧市街に押し寄せた。

AP