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イスラエル ロケット弾攻撃を受け、ガザ地区住民のエレズ検問所通行を禁止

ガザ地区中央の空を照らす、飛来する短距離ロケット弾や砲弾を迎撃・破壊するためのイスラエルの防空システム「アイアンドーム」のミサイル(2022年4月21日撮影)。(File/AFP)
ガザ地区中央の空を照らす、飛来する短距離ロケット弾や砲弾を迎撃・破壊するためのイスラエルの防空システム「アイアンドーム」のミサイル(2022年4月21日撮影)。(File/AFP)
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24 Apr 2022 04:04:28 GMT9
24 Apr 2022 04:04:28 GMT9
  • 金曜日の夜、ガザ地区からイスラエル南部に向けて2発のロケット弾が発射され、1発はイスラエルに着弾、もう1発は届かず、ガザ北部の住宅付近に落下した。

ハゼム・バロウシャ

金曜日の夜、ガザ地区からイスラエル南部に向けて2発のロケット弾が発射され、1発はイスラエルに着弾、もう1発は届かず、ガザ北部の住宅付近に落下した。

軍の発表によると、土曜日の朝、3発目のロケット弾がイスラエルに向けて発射されたが、いずれの発射時にも空襲警報は鳴らなかったという。

これ以前にも、水曜日と木曜日にロケット弾による攻撃があった。今回の攻撃は、少なくとも1人が重体で病院に運ばれることとなった、アル・アクサモスクでのイスラエル警察とパレスチナデモ隊との衝突が起きる中行われた。

イスラエル政府のパレスチナ問題担当調整官であるガッサン・アリヤン氏は、次のように述べた。「ガザ地区からのロケット弾発射を受け、日曜日は引き続きエレズ検問所への労働者と商人の通行を禁止し、人道的なケースなどでの入国は許可することをお知らせします。労働者と商人の通行再開については、状況を判断した上で決定します」

昨年のハマスとの紛争後、イスラエルはガザ地区の平穏を保つための政治的理解の一環として、1万2000人のパレスチナ人労働者と商人がガザ地区からイスラエルに移住し働くことを段階的に許可した。

イスラエル軍のラジオによると、労働者がガザからの出国を認められなかったことによるパレスチナ側の損失は、1日約500万新シュケル(約153万ドル)にのぼるという。

パレスチナ側がベイト・ハヌーン検問所と呼んでいるエレズ検問所は、イスラエルとガザ地区を隔てており、ハマス軍が出入国手続きを管理し、パレスチナ自治政府の職員がイスラエルと調整を行っている。

この1週間、イスラエル軍の侵攻やアル・アクサモスクでの暴力行為を受けガザ地区では緊張が高まったが、仲介者のおかげで事態が大きくエスカレートすることは免れた。

AFP通信によると、イスラエルでの雇用はガザ地区の人々にとっての生命線であり、最新の世界銀行の報告書によると、人口230万人のうち約半数が失業しているという。

現在、イスラエルで就労許可を得ているガザ地区の居住者は1万2000人で、政府は最近、さらに8000人を追加する意向を明らかにした。

先週、アル・アクサとその周辺での衝突で、200人以上(大半がパレスチナ人)が負傷している。

パレスチナ市民は、イスラエル警察の大規模な配備と、ユダヤ人による聖地への度重なる立ち入りに憤慨している。

土曜日の朝の礼拝は何事もなく終了し、イスラエル当局は1万6千人のイスラム教徒が参加したと推定している。

アル・アクサモスクはイスラム教で3番目に神聖な場所であり、ユダヤ教では神殿の丘と呼ばれる最も神聖な場所である。

しかし、イスラエルはさらなる暴動に備えている。

エルサレムでの騒動は、イスラエルのアラブ系住民の感情を逆なでし、アラブ系イスラエルの都市ウム・アル・ファームでは、アル・アクサモスクの支持を訴える数百人規模のデモが行われた。

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