アラブニュース
ロンドン: アラブ首長国連邦の宇宙探査機 Hope が火星で新たに強力なオーロラを発見して科学者らの火星への理解に異議を唱えることになったと、29日にインデペンデント紙が発表した。
2021年2月に同探査機が火星に到着したのは太陽フレアが発生していたのと同時期だ。以前は火星には磁場がほとんどないためオーロラの発生は不可能な現象だと考えられていたが、科学者らは今回のオーロラはこの太陽フレアが生み出したものだと考えている。
オーロラを構成するのは虫が巻き付いたような形状の紫外線であり、火星の上層大気の半周を蛇行している。
「今回のくねくねと曲がった離散型のオーロラの発見は、あらゆる意味で驚くべき発見です。私たちは困惑しており、振り出しに戻って考えなくてはなりません」と、カリフォルニア大学バークレー校の惑星科学者ロブ・リリス氏は話した。
「私たちにも考えは浮かんでいますが、なぜこのような形の強力なオーロラが惑星規模で観測されたのか確かな理由を説明することはできません」