
サイード・アル・バタティ
ムカッラー:住民や地元メディアによると、フーシ派の道徳警察が、運動の中心地であるイエメン北部の都市サーダの路上で、マフラムとも呼ばれる男性の付き添いなしで買い物をした女性数十人を連行したという。
イランの支援を受けたフーシ派は、女性がマフラムなしで買い物をすることを禁止し、イスラム教の服装規定を守るよう求めており、市内の限られた場所でのみ買い物をすることを認めている。
住民がアラブニュースに語ったところによると、この規制を徹底するため、街が買い物客であふれるラマダン期間中、女性道徳警察官数十人がサーダを巡回し、違反者を探す姿が目撃されたという。
イエメンのニュースサイトAl-Masdar Onlineは、フーシ派が、通りを巡回する車に拡声器で禁止事項をアナウンスし、女性にマフラムなしで外出しないよう求め、女性がラマダンとイードに向けて買い物できる市場の名前を挙げていたと報じた。
フーシ派の警察は、一時的に数十人の付き添いのいない女性を拘束したが、誓約書に署名させた後、解放した。
マフラムなしで女性の出歩くことを禁止する今回の動きは、イエメン民兵が支配する地域で、道徳キャンペーンが活発化する中行われた。
フーシ派は、イスラムの服装規定に違反したとして数十人の女性を逮捕し、結婚式で歌うことを禁止し、規制に異議を唱えた歌手や芸術家を逮捕している。
フーシ派はイエメンの女優兼モデルのエンテサル・アルハマディ氏を、「麻薬取引と売春」の疑いでサヌアの路上で連行した後、昨年の初めから拘束している。
国連専門家パネルによる最新の報告書では、フーシ派が女性に性的暴行を加え、さまざまな形で身体的・心理的な拷問を加え、避妊の選択肢を与えていないと非難している。
イエメン紛争アナリストのナドワ・アルダウサリ氏はアラブニュースに対し、「フーシ派は単に女性を男性に従わせ、戦闘員を生み出すための子作りマシンとして利用したいだけだ」と話した。
Al-Masdar Onlineの編集者であるアリ・アル・ファキ氏は、フーシ派はサーダを、自分たちに完全に忠実なエリアと見なしており、彼らの厳しい規則の実験場としてしまっていると述べた。「彼らはサーダを、自分たちの教義と信者のための神聖な場所とみなしています。したがって、彼らはどんな決定も容易に実行することができるのです」とアル・ファキ氏は述べた。
他のイエメンの支配地域とは異なり、フーシ派はサーダをイエメンで最も実態の見えない場所にしてしまった。サーダを訪れる人々でさえ、検問所で民兵に訪問理由と滞在期間を知らせなければならない。
「サーダの人々は息が詰まっています。フーシ派による、マフラムなしでの女性の外出禁止は、他の地域でも実施されるようになると思います」とアル・ファキ氏は述べた。