
アラブニュース
ロンドン:サウジアラビアを拠点とするアル・アラビーヤとAl-Hadathテレビのインタビューにおいて、ウクライナのウォロデミル・ゼレンスキー大統領は2日、第三次世界大戦の可能性について警鐘を鳴らした。
戦争は現在ウクライナ国内にとどまり、ロシアに戦火は及んでいないと大統領は述べ、ウクライナ軍はロシアの領土に軍事行動を仕掛けていないと主張した。
また、ウクライナ軍は自国の領土を守っているだけでロシアの領土を占領するつもりはないとも述べた。
ゼレンスキー大統領は、ウクライナ政府はロシア軍の存在やモルドバの分離主義者を恐れてないと強調した。また、モルドバの分離主義者は訓練を受けておらず、ウクライナ軍との対峙を恐れていると語った。
大統領はロシアの艦隊がウクライナの港を包囲している衛星画像に言及し、黒海にはロシア国旗を掲げる船しかいないと述べた。
さらに大統領は、「ナチスの指導者だったアドルフ・ヒトラーはユダヤ系」とのセルゲイ・ラブロフ露外相の発言について、ロシア政府が第二次大戦の教訓を忘れたか、もしくは何も学んでいないことを示していると語った。
「言葉が何も見つかりません… ロシア政府からは否定も肯定も聞こえてきません。ただ沈黙だけです… つまり、ロシア政府は第二次大戦のすべての教訓を忘れたのでしょう」。ユダヤ系であるゼレンスキー大統領は、夜に公表された映像でそう語った。
「もしくは、彼らはそうした教訓をまったく学んでいないのでしょう」
(協力:ロイター)